エネルギーの自己完結を CCS講演会 毛利衛さん講演 苫小牧

エネルギーの自己完結を CCS講演会 毛利衛さん講演 苫小牧
CCSの必要性を説く毛利さん

 宇宙飛行士の毛利衛さんが13日、苫小牧市内のグランドホテルニュー王子で開かれたCCS講演会(苫小牧CCS促進協議会など主催)で講演した。「宇宙からの贈り物」をテーマに、宇宙飛行士や科学者としての見地から、二酸化炭素(CO2)を地中にためる技術「CCS」の必要性を説いた。

 毛利さんは1992年、NASA(米航空宇宙局)が打ち上げたスペースシャトル・エンデバー号で宇宙に行き、地球ではできない科学実験を行った。無重力で体を浮かせたまま回転させたり、リンゴの皮を剥いて形を確認したりした実験を動画で紹介し、「環境が変わると生活や価値観も変わる」と強調した。

 宇宙ステーションは巨大なソーラーパネルと熱の放射板をそれぞれ装着しているとし、「地球では他から食べ物やエネルギーをもらうことを考えるが、宇宙では水道を使ったら下水が必要という考え方」と自己完結が必要な考え方を説明した。

 その上でCO2の排出量が増え続け、温暖化が進む地球の気候変動に「持続的に地球に住めるかどうかの過渡期」と警鐘を鳴らし「CO2を減らす取り組みが大事」と強調。「原始の世界に戻るのではなく、欠点を補うものを作れるかどうかだ」と訴えた。

 講演に先駆けてCCSの施設を見学したといい、「高い技術を目の当たりにした」と感想。「新しい技術でCO2を安全に、苫小牧沖にため込むことは大きな意味を持つ。北海道モデルが世界のいい実例になる」と期待を寄せた。

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