ハスカップで復興を ウトナイ中で「こころの授業」 厚真の山口さんが思い語る

ハスカップで復興を ウトナイ中で「こころの授業」 厚真の山口さんが思い語る
全校生徒を前に講演する山口さん

 苫小牧ウトナイ中学校(中川恵介校長)は14日、厚真町でハスカップを生産している山口農園の山口善紀さん(49)を講師に招いた「こころの授業」を同校体育館で開いた。1年5カ月前の胆振東部地震で大きな被害に見舞われる中、ハスカップでまちの復興を目指そうという思いが語られ、全校生徒367人が耳を傾けた。

 山口さんは、家業を継いで2005年から専業農家としてハスカップの栽培や苗木生産、普及活動に取り組む。厚真町はハスカップ栽培農家104戸、面積31・5ヘクタールなど作付け面積としては日本一になっている。18年9月6日の地震で25戸の農家が被害を受け、1万本のハスカップの木が土砂や地割れにのみ込まれたという。

 山口さんの農園と自宅も被害は大きかったが、わずか13日後の9月19日に札幌市内の百貨店で開かれた物産展に出展し、ハスカップのスムージーを販売した。出店に反対する声もあったが、さまざまな報道を通じて厚真町をハスカップの産地とアピールできたといい、「被害農家の復興の足掛かりにしたかった」と当時の思いを振り返った。

 町内では、昨年1年間に5000本程度のハスカップ苗木を植えたといい、復興は着実に進んでいる。「諦めずに行動してきたことで多くの支援を受け、仲間も増えた。復興の道のりは長いが、これからも応援してほしい」と呼び掛けた。

 生徒会長で2年生の渡辺桜葉(さよ)さん(14)は「私も被災したが、自分を守るだけで精いっぱいだった。山口さんは厚真町のハスカップ農家全体のことを考え、強い意志を持って復興に取り組んでいる」と話した。

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