道内で新型コロナウイルスの感染者が拡大する中、苫小牧保健所に寄せられる住民からの電話相談が急増している。1月20日から今月19日までの1カ月間で151件に上り、17日から3日間はいずれも1日当たり10件超のハイペース。症状に関する問い合わせが多くを占めるが、一部には苫小牧で感染者が出たというデマ情報を確認する内容もある。同保健所は「情報を正しく理解し、冷静な対応をお願いしたい」などと呼び掛けている。
同保健所は1月16日に国内で初めて感染者が確認されたことを受け、同20日から電話相談の受け付けを始めた。当初1週間(1月20~26日)は相談がない日が多かったが、2週目(同27日~2月2日)は1日当たり1~11件、3週目(2月3~9日)も同0~11件と横ばい傾向だった。5週目に入ると16日は1件だったものの、17日12件、18日18件、19日13件と一気に増加した。
担当者は、14日に道内在住者で初の感染者を確認したことや、厚生労働省が17日に保健所に対する相談基準を「風邪症状や37・5度以上の発熱が4日以上続いている」としたことで増えたとみている。
相談者は全体の56%が住民(84件)で、公的機関18%(27件)、医療機関15%(23件)、宿泊施設3%(4件)―など。当初は公的機関や医療機関から感染者対応などに関する相談が目立ったが、最近は住民が多いという。
住民からの相談は「熱が下がらない」など症状に関する内容や「感染が広がっていて怖い」と不安を訴えるものが多い。中には「苫小牧で陽性患者が出て札幌に搬送されたと聞いた」とデマ情報の問い合わせもあったという。
道内では21日午後1時現在で8人の感染が確認され、ルートを特定できない「市中感染」の可能性も指摘される。同保健所の担当者は「不安を感じている人もいると思うが、正しい情報を知ることが大切」とし、厚労省がホームページで公表しているQ&Aや自治体発表の情報などを参考にするよう呼び掛けている。
同保健所の相談窓口は平日午前8時45分から午後5時半、電話0144(34)4168。なお、平日午後5時半から午後9時と土日祝日(午前9時~午後9時)は、道保健福祉部健康安全局地域保健課で対応する。電話011(204)5020。
















