新型肺炎 岩倉市長「感染拡大防ぐ」

新型肺炎 岩倉市長「感染拡大防ぐ」
「感染拡大に万全を期す」と岩倉市長

 市は22日午後に対策本部の初会合を非公開で開いた後、岩倉博文市長が記者会見を行った。

 岩倉市長は、市が独自に市内在住者の感染を発表した理由について「市民により一層、予防のための対策を呼び掛けなければならないため」と説明。「防がなければいけないのは感染拡大。過剰反応にならない範囲で、感染拡大を防ぐための処置をその都度、市民に発信していく」と理解を求めた。

 喫緊の課題として、幅広い年齢層や子どもたちが多く訪れるイベントなどへの対応を挙げた上で、「ガイドラインの作りようがなく個別に判断せざるを得ない」と指摘。イベントの規模や入場者の年齢層などを見極めて主催者に自粛を求める可能性に触れ、「『感染拡大だけは避けたい』という形で話をする」と述べた。

 市は21日から、ホームページなどで注意喚起を強化中。市民には引き続き感染予防のための「うがい、手洗い、せきエチケット」などの励行、発熱など不安のある人に対して道設置の「帰国者・接触者相談センター」の利用を呼び掛けている。

 市立病院は東胆振で唯一の感染症指定医療機関だが、感染症患者に使えるのは現状4床。今後は、不足が懸念され、岩倉市長は「必要な場合は札幌(の病院で対応)となる。保健所と協議しながらやらざるを得ない」と語った。

市、情報発信に差 濃厚接触者の詳細発表控える

「道が発表した内容以上のものは市として確認できない」―。市内感染者との濃厚接触者への感染が判明した23日、市も記者会見したが詳細な発表は行わなかった。22日は市内初の感染事例として、独自の発表に踏み切ったばかりだけに、情報発信の在り方に課題を残した。

 道が感染者の概要を発表する際、居住地は振興局単位が基本。不特定多数と接触する可能性がある場合は、自治体名も公表する。

 このため、市内初の感染者が確認された22日も道の発表は2人の居住地を「胆振管内」と示すにとどめたが、市は感染拡大防止の観点から、市長が緊急記者会見を開いて公表。10代女性の感染者について「高校生で最後の年(3年生)。学校には行っていなかったので校内感染は心配していない」などと、踏み込んで情報提供した。

 一方、23日は片原雄司市民環境部長、桜田智恵美健康こども部長が記者会見したが、感染者について「市内在住の可能性が高いと考えている」「(市内感染者と)関係の深い方」といった説明に終始した。

 濃厚接触者の40代女性の職業に関しては、「非公表」としているが「道の説明では不特定多数の人と会うものではない。公衆衛生と個人情報の尊重を考えた結果」と強調。「『居住地を公表しても構わない』と道に確認できれば公表する」とした。

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