中高生が地域医療について学ぶ 苫小牧東高でメディカル講座

中高生が地域医療について学ぶ
苫小牧東高でメディカル講座
医療従事者を目指す中高生が地域医療について学んだ

 医療従事者を目指す中高生を対象に「高校生メディカル講座」が1日、苫小牧東高校で開かれた。道教委の「地域医療を支える人づくりプロジェクト事業」の一環で、市内外から75人が参加。旭川医科大学インスティテューショナル・リサーチ室の井上裕靖さんによる講演とグループワークから、地域医療の課題を学んだ。

 井上さんは「総合診療と専門診療―あなたの住む街にはどんな病院機能が相応しいでしょう?」と題して講演。「東胆振の二次医療圏はとても広い。三次医療圏は札幌も入る」と話し、地域医療には人口の広域分散という課題があることを説いた。

 グループワークでは地域医療の課題解決策を探った。井上さんは「吐血して倒れた高齢者が受診した際の対応事例」を提示し、「吐血して倒れた場合の疾患は」「遠隔地の入院を勧められた際の気持ちは」などの設問を投げ掛けた。

 参加者はグループで議論し、タブレットやスマートフォンで回答。集約した意見では、考えられる疾患に胃潰瘍(かいよう)や胃がんが挙がった。井上さんは「倒れる原因には熱中症も、心疾患や脳卒中もある。吐血は口のけがによるものかもしれない」と解説し、想定外の原因が考えられることを示した。

 医大進学を目指す苫小牧東高1年の佐久間春花さん(16)は「(地域医療では)状況に応じ、推測して行動することが大切と気付けた」と医療従事者には多角的な視点と判断力が求められることを学んだよう。井上さんは「日本中どこでも同じ医療が必要かを考え、求められる医療には地域によって違いがあるという思考も身に付けてほしい」と話し、地域貢献できる医療従事者が育つことに期待を寄せた。

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