「大会、中止になりました」。21日夜、水泳指導者からの電話連絡が、悲しき連鎖の始まりだった。翌日、各競技団体に知りうる限り連絡を取った。中止、中止、中止。選手たちが目指す舞台は、ことごとく姿を消した。
新型コロナウイルスの余波が、スポーツ界にまで及んでいる。地方大会から全国大会出場の懸かる予選会まで、さまざまな形態の一戦が軒並み中止判断を下した。当然、運営者側は断腸の思いだっただろう。
ただ、各種大会に参戦予定だった選手たちを取材した身としては、複雑な心境になる。地区内の選手選考会を突破し、3月の道大会に向け練習に汗を流すバレーボーラー。全国大会の標準記録突破に自信を見せたスイマー。夢と希望に満ちていた彼ら、彼女らの心は折れかけていないか。心配になる。
「(中止になった)大会を目標に一生懸命取り組んできたからこそ、いまの成長した姿がある。いままでの努力は無駄じゃない。また夏に向けて頑張ろう」。冒頭の水泳指導者が、大会中止を告げた際に重ねて選手たちに伝えた言葉だ。前を向こう。きょうの逆境は、きっとあすへの糧になるはずだから。(北)
















