鈴木知事 道政執行方針の要旨 「地域の発展なくして未来なし」 新交流時代の幕開けに

鈴木知事 道政執行方針の要旨 「地域の発展なくして未来なし」 新交流時代の幕開けに

 鈴木直道知事が27日の定例道議会本会議で述べた道政執行方針の要旨は次の通り。

 【道政に臨む基本姿勢】

 2020年第1回定例会は、この道議会庁舎で行われる最後の定例会になる。1951年にこの本会議場が完成してから、今日までに7人の知事が北海道づくりへの情熱を、道議、道民に申し上げてきた。ここにいる皆さまをはじめ、これまで道議会の歴史を築いてこられた全ての道議の皆さまに心から敬意を表したい。

 知事に就任してから10カ月が経過した。この間、道内の各地域に足を運び、そこで働き暮らす道民と直接お話をさせていただく機会を持ちました。そして「地域の発展なくして北海道の未来なし」、この思いを一層強くした。

 昨年、「ほっかいどう応援団会議」を立ち上げ、これまで350を超える企業・団体が登録してくださった。道内在住の方はもちろん、道外にも北海道を応援してくださる方がたくさんいる。このことを実感した10カ月でした。

 これらの経験を通じて、私は「皆さまの北海道への強い思いを形にし、北海道の未来を切り拓(ひら)いていかなければならない」との決意を新たにした。どんなに困難な課題であっても、勇気を持って私自らが先頭に立ち、道民と共に新たな時代に躍動する北海道を実現するため、次の二つの基本姿勢で道政を進めていく。

 【将来を見据え世界に翔(はばた)く道政】

 一つは「将来を見据え世界に翔く道政」です。私は政策を進めるに当たって、時間軸を意識することが重要であると考えている。北海道新幹線の札幌開業と冬の札幌五輪・パラリンピックの招致までを「俯瞰(ふかん)」して、その間に予定される大きなプロジェクトを「可視化」した、北海道の「ロードマップ」を広く道民と共有し、北海道総合計画の中期的な点検・評価結果も踏まえながら道政を推進していく考えです。

 この「ロードマップ」の行く先には、活力に満ちた北海道が開けている。その目的地にたどり着くために、一つ一つのプロジェクトを着実に成功させ、その成功が次のプロジェクトの成功を呼ぶ「成功の連鎖」を創り出し、北海道を発展軌道に乗せていく。

 本年は、この「ロードマップ」のスタートとなる年です。道内7空港の一括民間委託や民族共生象徴空間「ウポポイ」のオープン、日ロ地域・姉妹都市交流年開会式の開催、東京2020オリンピックのマラソン・競歩・サッカー競技の開催など、多くの人々が北海道を訪れます。このチャンスを着実につかみ取り、北海道の素晴らしさを国内外に発信し、「人」の交流に加えて、「モノ」「情報」「文化」などさまざまな領域での「交流」を飛躍的に拡大させていくための発射台となる1年としていかなければならない。

 将来、振り返った時に、この2020年が世界と北海道が多面的な形でダイレクトにつながる「新交流時代」の幕開けの年として記憶されるよう全力で尽くす。

 【連帯の力で困難を乗り越える道政】

 もう一つは「連帯の力で困難を乗り越える道政」です。今、北海道では全国を上回るスピードで人口減少が進行し、地域の皆さまが安心して暮らしていくための基盤の確保が課題となるなど、社会のさまざまな面で、その深刻な影響が出てきている。

 各地域の皆さまの力と英知を結集するとともに、道外においても北海道を愛し、応援してくださる多くの皆さまと協働し、民間と行政の力を重ね合わせ、その力を最大限発揮していく。また、市町村ともしっかりスクラムを組み、オール北海道の力で困難を乗り越えていく。

 これらの「民間との連携」と「市町村との連帯」の二つの連帯の力で直面するピンチをチャンスに変え、新たな地域づくりを発信するフロントランナーとして、北海道の創生に果敢に取り組んでいく。

 【変化に即応した道政運営に向けて】

 複雑化、多様化する政策課題に直面する中、道民の信頼と期待に応えていくためには、道庁自身、時代の変化に柔軟に対応し、限られた行財政資源で最大の効果を生み出す体制にすることが必要。そして、この道庁を道民に寄り添い、共に歩む組織に変えていかなければならない。

 道庁の「底力」は、職員の「個」の力にほかなりません。スマート道庁の推進により、仕事のやり方を見直し、ICT(情報通信技術)を利活用しながら、業務の効率化と働きやすい職場環境づくりを進める。部長から新人まで発想力・実践力を生かして果敢に挑戦できる魅力ある職場づくりに取り組み、職員の「仕事力」を余すところなく引き出す。

 一昨年の北海道150年事業の関連イベント(キタデミー賞)において、道民の信頼を損なう事態が生じたことは、誠に反省すべきであり、再発防止と信頼回復に取り組まなければならない。今回の反省を踏まえて、庁内のタテ・ヨコの情報共有とコミュニケーションを深めていく。

 【むすび】

 新たに幕を開けた「令和」の時代、われわれの暮らしや働き方、社会の仕組みなどが短期間で大きく変化し続けている。その中で、あるべき未来の姿を実現するためには、変えるべきものは大胆に変える、守るべきものはしっかりと守ることが必要と考える。

 北海道は、先人たちが厳しい自然環境の中、まさに命を賭して今日の繁栄を築き上げてきた「挑戦の大地」です。また、北海道は豊かな自然に恵まれ、特色ある文化に支えられた「可能性の大地」でもある。時代が大きく変化を遂げる今だからこそ、私たちが世界に誇り、心のよりどころとする北海道の大切な財産を次の世代にしっかりと引き継いでいかなければならない。そして私たちに宿る北海道人としての挑戦の精神を発揮し、「交流」と「連帯」の力で「チャレンジフィールド・北海道」の限りない可能性を、大きく開花させていかなければいけません。

 私は、たくさんの方々から頂いた智恵と勇気を礎に、信念と情熱、そして諦めずに挑戦し続ける実行力を持って、新交流時代に世界の中で輝き続ける北海道の実現に向けて全力を尽くしていきます。

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