新型肺炎 感染拡大防止へ対応に四苦八苦 教育や医療機関

新型肺炎 感染拡大防止へ対応に四苦八苦 教育や医療機関

 卒業式は時間短縮や出席者縮小で実施
 新型コロナウイルスの感染者が増える中、来月初めに卒業式を迎える東胆振地方の高校は式辞の文章配布や開催時間の短縮化などで感染拡大防止を図る方針だ。

 北海道教育委員会によると、道内公立高校の卒業式は3月1日。各校に対しては2月25日付で、事前の予行練習や在校生の出席を見送るとともに、卒業証書も生徒の代表者に授与するなどの対策を通知済みで、一部の小規模校を除く公立高の多くがこの内容に沿って式典を行う意向だ。

 北海道栄高は3月2日に開く式典の中で卒業生の名前を読み上げる予定だが、飛沫(ひまつ)感染を防ぐため返事を省略し起立するだけにとどめる。苫小牧中央高は卒業式を1日早い2月29日に行う。感染防止のため、保護者の出席も取りやめる。3月19日が卒業式の苫小牧高専は今週中に内容を決める方針。

 道教委はまた、公立高校の学力検査(入試)を予定通り3月4日に実施する方針。白老東高など一部学校で行われる集団面接も通常通りで実施する。

道内医療機関、入院先確保に課題
 新型コロナウイルス感染者が道内で広がる中、入院受け入れ医療機関の確保が課題になっている。政府が25日に決定した新型肺炎対策の基本方針では、対応医療機関を一般病院にも広げる方針が盛り込まれたが、苫小牧市内の医療関係者からは「他の入院患者の安全管理策など分からないことが多い」と情報不足に戸惑いの声が出ている。

 国が指定する道内の感染症病床は24医療機関94床で、このうち東胆振・日高は苫小牧市立病院と浦河赤十字病院が各4床。26日現在、道内では39人の感染者が確認されており、最寄りの指定医療機関が満床の場合、空きベッドがある他地域の指定医療機関が治療に当たっている。

 基本方針では、地域の医療機関に対し重症者の優先など適切な入院体制の整備を求めているが、市内の医療関係者は「一般患者への感染を防ぐため、出入り口や移動経路を分け、一つの病棟をコロナウイルス患者専門にして隔離する必要がある」と指摘。さらに「ウイルス感染者を優先した場合、他の救急患者に対応できなくなる恐れもある」と影響を懸念する。

 別の医療関係者は「施設整備に費用も時間もかかる」とし、感染症病床と同水準の設備を持つ結核病床を持つ医療機関での受け入れを提言する。

 道内の結核病床は10施設153床あり、胆振管内で唯一24床を有する室蘭市立総合病院の担当者は、結核患者が現在入院中で「感染者に対応できる医療スタッフが足りない。政府が人材を派遣してくれないと厳しい」と話す。

 道新型コロナ対策チームは、受け入れ医療機関の確保策について北海道医師会と調整中とし、「施設整備に係る国の交付金も活用しながら早急に整備計画を示したい」と話している。

子育て支援の関連施設など閉館
 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、苫小牧市は27日、市子育て支援センター(本幸町)と市内3カ所の子育てルームの利用を停止した。同様に市内7カ所の児童センターも閉館を決めた。

 閉館期間はいずれも3月15日まで。期間中に各施設で計画されていた催しもすべて中止となる。

 児童センターは26日から自由来館の利用を停止。27日から市内の全小中学校が一斉休校となり、同日から同センター内の学童保育も休止したため事実上の閉館となっている。

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