道が緊急事態宣言  鈴木知事「週末外出控えて」 新型肺炎 道内で感染拡大 来月19日まで集中対策

道が緊急事態宣言  鈴木知事「週末外出控えて」 新型肺炎 道内で感染拡大 来月19日まで集中対策
「緊急事態宣言」の意義について臨時記者会見で説明した鈴木知事=28日午後6時20分ごろ、道庁

 鈴木直道知事は28日、道庁で北海道感染症対策本部会議を開き、「新型コロナウイルス緊急事態宣言」を発表した。道内各地で感染確認が急増している問題を重視した異例の宣言。28日~3月19日の3週間、集中的に対策を講じる。知事は「状況はより深刻さを増している」と強調。具体的な行動として「この週末(29日と3月1日の2日間)は、外出を控えてほしい」と道民に呼び掛けた。

 道内では感染が止まらず、27日は15人、28日は12人と確認数が連日、2桁台で推移。クルーズ船関連を除き、全国の都道府県では最多となっている。

 対策本部会議で、知事は「このままでは感染拡大が急速に広がっていく」と、患者数の推移などを棒グラフを使って示した。「一日も早くこの問題を終息させ、道民の命と健康を守り、暮らしへの影響を最小のものとしていくためには、まさに今がヤマ場」と宣言の狙いを説明。「やるべきことは全てやる。道民と共に取り組んでいきたい」と協力を求めた。

 会議終了後、臨時記者会見を開いた知事は「発生から右肩上がりで患者が増えているが、一方で分かってきたこともある」と指摘。▽展示会を開催した北見市と札幌市の地域間で集団感染が疑われる例が見つかった▽北海道の特徴として大きな都市に各地域から人が集まって、その人たちが各地に帰るという都市構造上の問題▽症状が極めて軽い人からも陽性反応が出て、濃厚接触者に感染する事例が出てきている―などを挙げた。

 宣言に法的拘束力はないものの、この週末については「臨時休校で子どもたちに不要不急の外出を控えてもらっている。大人も本道が危機的な状況にあることを理解し、できる限り外出を控えてほしい」と外出自粛を道民に求めた。

 知事は29日夕に安倍晋三首相に官邸で緊急要望を行うことも明らかにした。「最も患者数の多い北海道を新型コロナウイルスの重点地域として国に指定してもらい、感染拡大防止のモデルになる気概で臨みたい」と強調。「何よりも北海道の感染拡大をしっかり止めていくことが、日本全体にとっても大きな意味を持つ」と述べた。

 「緊急事態宣言」について、苫小牧市の岩倉博文市長は「感染拡大を防ぐためにも重要な時期。市内でも感染者が出ており、知事の判断は理解できる」と強調。すでに3月15日まで市の主催、共催のイベントは原則中止や延期としているが、「(外出自粛に伴う)経済活動への影響などを市として把握しながら、企業や働いている人たちからの相談対応も検討したい」と話した。

 なお、市内全小中学校は3月8日まで臨時休校となっているが、市教育委員会では今後の方針を週明けにも示す考えで、「卒業式はなんとかできるように考えたい」としている。

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