浦高の3年生5人全商の1級検定3種目以上合格 努力の成果結果に

浦高の3年生5人全商の1級検定3種目以上合格  努力の成果結果に
1級検定試験で3種目以上合格者と電卓計算能力検定で段位取得の浦高生。前列左から2人目が最多の7種目合格の石井さん

 浦河高校(吉瀬献策校長)の3年生男女5人が、全国商業高等学校協会(全商)が主催する難易度の高い1級簿記や商業経済など1級検定試験で3種目以上(うち2人は4種目以上)に合格した。さらに、全国経理教育協会主催の電卓計算能力検定で段位を取得した4人が協会から表彰された。

 全商の1級検定は珠算や電卓、簿記の実務や情報処理、商業経済など9種目あり、3種目以上の高校在学合格者は協会が表彰している。

 浦河高校では2012年度から総合学科を導入。商業系の資格取得を目指す「情報・ビジネスコース」を選択している3年生を対象に、各担当教科の教員による指導で放課後の補習などに熱心に取り組み、大塚千愛(ちな)さん、小西紘加(ひろか)さん、上田幸花(さちか)さんが3種目に合格、浅木伸哉さんは4種目、石井大梧さんが同校過去最多となる7種目に合格した。

 段位取得は5段が山口愛花さん、3段は十役銀次郎さん、2段は石井さん、菅藤桃さん。2月28日の卒業式予行演習で各団体から表彰された。

 7種目合格の石井さんは「情報処理やビジネス文書実務は将来の夢であるシステムエンジニアに生かせる」と話し、「商業経済が一番大変だった。暗記が苦手なため、テキストをひたすら読んでクリアした」と振り返った。

 山口さんが取得した電卓計算能力検定5段は乗算(掛け算)、除算(割り算)、見取り算、伝票算、複合算の5種目で各200点満点のうち各種目100点以上を前提に700点以上必要。山口さんは札幌市内の企業に就職が決まっている。「高校では資格取得がモチベーションになり頑張れた」と話した。

 指導した商業科主任の古市義一教諭は「みんなで資格を取得しようという意欲が強かった。結束力が高かった」と合格者をたたえていた。

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