のぼりべつクマ牧場で慰霊祭 好物供えしめやかに供養

のぼりべつクマ牧場で慰霊祭 好物供えしめやかに供養
獣魂碑前で手を合わせる職員

 のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)は7日、牧場で昨年11月から1年間に亡くなった飼育動物の慰霊祭を敷地内の獣魂碑で行い、職員ら約10人が手を合わせた。

 獣魂碑を設立した1992年から毎年この時期に行っており、33年目。

 供養したのはトルエ(24歳雌)、イナホ(31歳雌)、イコロ(2歳雄)、ション(推定40歳雌)の熊4頭とアヒル1羽。死因はイコロの病死以外は老衰だった。

 碑に好物だったリンゴや柿の実、カボチャなどを供え、成田山瀧泉寺(市中登別町)の山瀬珠香住職が読経する中、職員らが焼香し、しめやかに供養した。

 中でもイナホは2022年の雌熊ナンバーワンを決めるイベント「NKB総選挙」で1位となるなど人気のヒグマだった。同牧場によると、飼育下のヒグマの寿命は平均約30年という。

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