多様な性について学ぶ トランスジェンダー当事者招き講演

多様な性について学ぶ
トランスジェンダー当事者招き講演
トランスジェンダーについて学んだ講演会

 多様な性の在り方をテーマにした講演会・苫小牧にじいろライブが2日、苫小牧市男女平等参画推進センターで開かれた。生まれ持った性と自認する性が違うトランスジェンダーの真田陽さん(31)が、自身の経験を交えながら当事者が生活の中で感じている困り事や不安について、来場した市民ら約20人に説明。「みんなが過ごしやすい社会を、自分ごととして考えてもらえればうれしい」と語った。

 同センターと一般社団法人にじいろほっかいどうの共催。性的少数者を講師に招き、講演やトークセッションを行う取り組みで、5回目。

 真田さんは出生時に割り当てられた性は女性で、現在は男性として道内の公立学校の教員として勤務している。講演ではトランスジェンダーは割り当てられた性への「らしさ」を求められる社会的違和や、自分の体への身体的違和を抱いており、その感じ方や望む生き方は人それぞれになることを伝えた。

 昨年10月の最高裁の決定で、生殖能力をなくす手術を受けることが性別変更の絶対要件ではなくなり、「簡単に性別を変えられることで、世の中が混乱するのでは」と社会的誤解があることを紹介。「性別変更には医師の診断やホルモン療法、家庭裁判所への申し立て手続きなどのプロセスがあり、簡単に変えられるわけではない」と述べた。

 また、「心は女性と主張する男性が女性用のトイレや温泉などに入ってきて、性犯罪につながるのでは」という性的少数者への偏見について、当事者は性自認だけでなく▽周りからどう見られているか▽一緒にいる人との関係性▽自分の体の状況―などから慎重に行動していることを力説。「性的少数者かどうかにかかわらず、みんなが安心して過ごせる社会をみんなで考えることが大切。そのためには教育がとても重要になる」と訴えた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る