新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える動きが広がる中、苫小牧市内の飲食店で新たに宅配サービスを取り入れる動きが出始めた。来店客の減少をカバーするため、あの手この手で売り上げ確保を目指す。一方、テークアウトの売り上げが大幅に伸びた店もあり、家で持ち帰り商品を食べる消費者の需要が高まっているとみられる。
広告やIT関連のオーティス(本社苫小牧)は6日から4月7日までの1カ月間、市内の居酒屋やすし店、焼き肉店など24店が参加する出前サービス「リアッタイーツ」を展開する。同社が電話で注文を受けて各店に発注し、運転代行業者などがメニューを届ける仕組みで、配達サービス料は500円。芦谷信介常務は「客足が落ちている飲食店や運転代行業の売り上げアップにつなげたい」と話す。
フランチャイズの飲食店を展開するフジタコーポレーション(本社苫小牧)も「モスバーガー」「かつてん」で宅配サービスの導入を検討している。藤田博章会長は「終息時期が見えない中、新しいサービスを提供したい」と意欲を見せる。
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市内全小中高校の臨時休校が食卓にもたらす影響も少なくない。「学校の休校で食事の用意が大変な家庭もあるだろう。できる範囲で応えたい」と話すのは道の駅ウトナイ湖(植苗)のすし店、海鮮パークの滝本博代表。道の駅は休業中だが、同店がテークアウトのみ営業を続けている。
たなかのぴざや(山手町)は、これまで6割ほどだったテークアウトの利用が、ここ1週間ほどで9割を占めるようになった。電話注文で焼きたてピザを渡しており、田中麻衣店長は「複数枚の注文も多い」という。
カフェ併設のケーキ店ポムメリィ(豊川町)も、テークアウト利用が約4割から7割ほどにアップした。品ぞろえの問い合わせも相次ぐようになり、5日も持ち帰りのアップルパイなどが完売。岡林たえこ店長は「家で食べたい人が増えている結果かもしれない」と話している。
一休そば総本店(有明町)は31日まで、テークアウト専用メニューの弁当5品を200~260円値下げする。一休定食弁当(税込み750円)、天ざる弁当(同700円)などで、早川耕平店長は「いずれも求めやすい価格。ぜひ自宅で味わって」とPRしている。
















