休校中の子どもたちを食で支援 苫小牧の2団体市内各所でおやつ配布

寄贈された食品を整理するフードバンクとまこまいのスタッフ

 新型コロナウイルスの感染を防ぐため、自宅で過ごす子どもたちを、食の面から支援する動きが苫小牧市内で広がっている。NPO法人木と風の香りは立ち寄った子どもたちに菓子や飲み物の詰め合わせを配り、希望者にはおにぎりも提供。フードバンクとまこまいは市民らの協力を得て菓子の配布を始めたほか、希望者宅を訪問して食事を届ける試みも計画中。休校に伴う子どもと保護者の負担を少しでも軽減したい考えだ。

 市内の小中学校は2月27日から3月24日まで一斉に臨時休校。音羽町で子ども食堂を運営する木と風の香りは、休校開始翌日の2月28日から、同町の事務所で近隣の緑小と和光中の児童生徒を対象に「おやつセット」を配布している。

 毎日、事務所玄関前に菓子や飲み物をセットにした袋を用意し、立ち寄った子どもに自由に持ち帰ってもらう取り組み。連日、20人ほどの子どもが利用している。事務所は辻川恵美代表の自宅で、希望する子どもには手作りのおにぎりも提供。菓子や飲み物、おにぎり用の米などは市内外からの寄贈品で賄っている。

 辻川代表は「子どもたちが散歩中にふらりと立ち寄れる場所を設けることで、不安やストレスの軽減を狙っている」と説明。4人の子どもの母親でもある辻川代表は、「保護者にとっても、子どもの昼食やおやつを毎日用意することは負担」とし、「わずかでも子育て中の人の助けになれば」と語る。

 家庭や企業などから余っている食べ物を提供してもらい、生活困窮者など必要としている人に届ける団体「フードバンクとまこまい」も今月に入ってから、菓子の詰め合わせを希望者に手渡す活動をスタートさせた。2月下旬、市社会福祉協議会が市内のコンビニエンスストアから寄贈された食品や飲料をフードバンクとまこまいに提供。計1トンを超える大量寄贈となったことから、今回の活動に乗り出した。

 菓子の配布場所は同団体が事務所を構える放課後等デイサービス・ワーカーズコープぽっけ(弥生町)に加え、市内の企業や個人宅にも拡大。子どもたちが歩いて菓子を受け取りに来られるよう、市内の各小学校区内に1カ所拠点を置きたい考えだ。4日、SNS(インターネット交流サイト)で協力を呼び掛けたところ、日新町の学習塾「ココスタラボ」が趣旨に賛同。翌5日に配り始めたほか、木場町の個人宅でも配布している。

 フードバンク事業の一環で、13日、19日、26日は提供された食材を使って弁当を作り、希望者に安価で配達する新たな試みも準備中。休校中で自宅にいる子どもをはじめ、外出が不安な高齢者、誰かと会話したい人などの利用をアピールする。

 事務局の松崎愛さん(37)は「日ごろは生活困窮者向けの事業だが、今は必要とするすべての人に利用してもらいたい。配布の協力者も募集中」と話す。

 それぞれの活動に関する問い合わせは、木と風の香り 電話0144(77)4377。フードバンクとまこまい 携帯電話080(3089)3856。

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