新型コロナウイルスの感染防止のため閉鎖中の苫小牧市の学童保育・放課後児童クラブ(児童クラブ)が9日、再開する。子どもの受け入れを前に、市の担当課では児童が密集せずに過ごせる場所を確保するため、小学校の体育館や空き教室の手配に奔走。児童クラブでも施設内やおもちゃの消毒作業を進めている。
市は子どもの健全育成と保護者の就労支援を目的に、小学校の校舎内や敷地内、児童センターに児童クラブを設置。今年度の児童クラブ数は33カ所。利用登録者数は今月1日時点で約1250人に上る。
市内の全小学校の一斉休校に合わせて児童クラブも2月27日に閉鎖。当初、休校期間は3月8日までを予定していたが、感染拡大や安倍晋三首相の要請を受け24日まで延長した。しかし、働く保護者への支援と子どもの居場所づくりのため、市は児童クラブについては9日の再開を決めた。
担当する市青少年課では再開決定後、5人の健全育成アドバイザーらが手分けをして児童クラブを置く小学校を訪問。特に密集を避けたい昼食時や学習時に使用するため、空き教室や体育館の利用について各校に協力を求めてきた。
また、登録する全保護者に対して、同課職員が電話で利用意思を確認。児童を長時間安全に預かるために必要な、約100人の児童クラブ支援員らの確保も進めてきた。
一方、子どもを受け入れる現場でも準備作業に注力。住吉児童センター(住吉町)では、持ち物に付着したウイルスが室内に入り込むリスクを減らすため、これまで室内に設けていた荷物置き場を玄関に移動。施設内をはじめ、閉鎖前に子どもたちが遊んでいたおもちゃなども一つ一つ消毒する作業にも追われた。
同課によると、再開初日の9日は約600人が利用する見込み。1児童クラブ当たり7、8人から多い児童クラブで約20人が利用する予定。保護者には毎日の検温を呼び掛けるほか、1時間置きの換気、手洗いの励行、なるべく密集させないような活動の工夫などによって、児童クラブ内での感染を防ぎたい考えだ。
同課の高坂博幸課長は「学童保育は働く保護者にとって非常に重要な役割を担っている。保護者が安心して預けられるよう、学校の空き教室活用などできる限りの対策を講じたい」と述べた。
















