鈴木直道知事は9日、臨時記者会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、道教育委員会が取りまとめた「分散登校」の実施案を了承し、道内の全市町村教委に要請したと発表した。感染予防策として「マスクがない場合は、子供たちの間隔を2メートル程度離す」、実施方法は「当面、週1回60分程度」など具体例を示した。知事は「地域の実情や保護者の意向を総合的に勘案しながら、実施の判断をしていただきたい」と述べた。
長期の臨時休校に入っている児童生徒を複数回に分けて登校させる「分散登校」の意義について、知事は▽子供の心身のケア▽新学期に向けた生活リズムの回復―のため必要と強調した。
実施に当たっては、「感染予防策の徹底が何より重要」と説明。(1)子供たちの間隔は2メートル程度に(2)風邪の症状がある場合は登校させない(3)家庭での健康観察、登校時の体温測定によるダブルチェック(4)教職員の健康状態の確認(5)手指の消毒や手洗いの徹底(6)会場の十分な換気、清掃、消毒―の6点の予防策を挙げた。
具体的な実施方法として、「学年・学級・地区単位で児童生徒を分散して登校させる」ことを求め、「体育館や地区会館など公共施設も活用する形態で行いたい」と説明。当面、週1回60分程度で実施し、初回は「感染予防の正しい知識と実践方法を指導してもらいたい」と述べた。さらに「分散登校は通常の授業とは異なる」とし、「子供の状況とか保護者の考えによって、欠席も可能で、差し支えない」との認識を示した。
分散登校は公立小中学校からスタートさせ、高校については「通学範囲が広い。臨時休校を実施してからまだ1週間であることなどを考慮し、今週は見合わせる」と発表。特別支援学校に関しては「個々の子供の状況、状態に合わせた対応が必要」と指摘し、「個別の登校や家庭訪問などの対応が中心になると考えている」との姿勢を示した。
道教委によると、分散登校は9日に27市町村(恵庭市、新ひだか町、日高町など)が先行して実施した。札幌市教委では当初15日までとしていた臨時休校の期間を、春休みまで延長することを決め、分散登校も来週から実施する方針だ。
















