ホテルの朝食バイキング(ビュッフェ)を取りやめ、配膳式に変更する動きが苫小牧市内で出ている。厚生労働省が、バイキング方式の会食で新型コロナウイルスの感染事例があると明らかにした他、多数の人が接触する場所に行かないよう呼び掛けているためで、宿泊客の受け止めも良好という。
グランドホテルニュー王子(表町)は、2月28日の鈴木直道知事の緊急事態宣言を踏まえ、今月4日から、ビュッフェ形式の朝食を和洋定食の配膳式に変えた。スタッフが宿泊客のチェックインの際、定食で提供することを説明する。当面、19日までを予定している。
ビュッフェに比べ人員配置の工夫が必要となったが、宿泊客からは複数の人が触るトングなどを使わずに済むため「むしろ安心できる」との声が多いという。料飲部の橋場昭三部長は「普段から安全衛生を徹底しているが、さらに感染拡大防止に努めたい」と話す。
東横イン苫小牧駅前(王子町)も2月28日から当分の間、朝食バイキングをやめ、従業員がパンやサラダなどの食品を個別に皿に盛り付け、ラップをして宿泊客に提供している。料理のサービス内容の変更について、クレームなどはないという。食事スペースの消毒も小まめに行い、部屋の清掃時は窓を開けて空気を入れ替えている。澤田佳子支配人は「安心して利用してほしい」と話している。
一方、市内中心部には朝食バイキングを継続しているホテルもある。苫小牧ホテル旅館組合の佐藤聰組合長は「人手が足りない場合もあり、個々の経営判断に任せている」と説明し、「保健所の指示に従い、除菌、消毒を徹底している」と理解を求めている。
















