10年後見据え在るべき姿 創業60周年で将来ビジョン策定 苫小牧埠頭

10年後見据え在るべき姿 創業60周年で将来ビジョン策定 苫小牧埠頭
将来ビジョンを策定したプロジェクトチームのメンバー(左から中田華代子さん、藤永浩介さん、山之内宣さん、結城英大さん)

 苫小牧埠頭(本社苫小牧市、橋本哲実社長)は、今年で創業60周年を迎える中、将来ビジョンを初めて策定した。20~40代の社員12人がプロジェクトチームを組み、何度も協議しながら2030年に在るべき会社の姿や役割などを明記した。橋本社長は「若い人たちが会社でどういう仕事をしたいか、何の意味があるのか考える機会になった」と評価し、「将来も物流を通じて社会や経済に貢献していきたい」と話している。

 苫小牧埠頭は1960年5月に設立。第三セクターで倉庫業や港湾運送業、貨物自動車運送業などを手掛ける。ビジョンは、物流を通じて地域や社会の課題を解決し、持続的発展の実現に貢献する「目的」と、地球規模(グローバル)の視野で考えながら地域(ローカル)の視点で行動するグローカル企業として、2030年時点で到達する「将来像」で構成する。

 大型冷凍冷蔵倉庫を苫小牧港に整備し、道産食品の輸出などに取り組む「挑戦」や、社員が仕事を通じた自己実現をサポートする「人財」など五つの項目を挙げ、30年に同社が目指す姿勢を示した。

 プロジェクトチームは昨年7月から、月1~2回ほど集まって意見を出し合いながら169項目の業務を抽出し、各項目で強み、弱み、機会、脅威―を洗い出すSWOT分析を行ったほか、SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられる17目標に照らし合わせた。

 11月にたたき台を作り、幹部からの意見を反映させた上で、12月にビジョンが完成した。目的と将来像を全員で共有することで、社会的責任への意識を高め、社員の一体感の向上、一人ひとりの成長意欲の高まり、組織力の強化などを実現させる。

 リーダーで港湾事業部の藤永浩介副部長(42)は「みんなが活発に意見を出し合い、グローカル企業として実現し得るビジョンができた」と振り返り、同部の結城英大さん(25)は「他部署の人と話し合うことで、自社の業務をさらに深く理解することができた」と意義を語った。ビジョンは同社ホームページで公表している。

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