継続か解除か 緊急事態宣言期限迫る 新型コロナ 事業者ら影響の長期化懸念

継続か解除か 緊急事態宣言期限迫る 新型コロナ 事業者ら影響の長期化懸念
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休館が続く道の駅ウトナイ湖内の売店

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鈴木直道知事が、道民に対し出した緊急事態宣言(2月28日~3月19日)の期限が迫っている。週末の外出自粛などを要請しており、地域経済を直撃。苫小牧市内でも影響が幅広い業種に及んでいる。知事は感染者の発生状況を見極め、延長するか判断するとみられるが、継続か解除かを見通せない事業者らは不安を募らせる。

 道の駅ウトナイ湖(植苗)は、市が市内の公共施設を臨時休館としたのを受け、4日から休館中。西村宏基駅長は「昨年3月オープンの展望台効果もあり、10年前の道の駅開業時並みの(来館者数)年間80万人到達を見込んでいたのに…」と肩を落とす。

 昨年度の来館者数は3月だけで6万5000人を数えたが、現在は地元野菜や特産品をそろえた売店を営業できず、4月中旬までイベントも中止。「収入がない状態。19日までを予定する休館がさらに延びたら本当につらい」と訴える。

 同駅で唯一、テークアウトに限定して営業中の海鮮パークの滝本博代表は「客足はいつもの半分以下。見通しが立たないから仕入れもしづらい。このままでは、店を畳まなければならないかもしれない」とため息を漏らす。

 冠婚葬祭業も、自粛ムードの打撃を受ける。公益社北光斎場(北光町)の側瀬務部長は「遺族の意向を踏まえて対応しているが、家族葬も縮小傾向」と指摘。「2、3両月は例年に比べ2割程度売上高が落ち込みそう。各家族から4~5月の法事は予定通り行いたい―と聞いているが、これも影響が長引くとどうなるのか」と不安を口にした。

 ギフトプラザサイコー(本幸町)は例年この時期、法要などの引き出物の注文を多く受け付けるが、今年は2月から今月中旬にかけ、5件ほどキャンセルがあった。大勢が1カ所に集う結婚式も敬遠され、延期の動きがみられるという。斉藤英明代表は「キャンセルは売り上げの減少に直結する。インターネットでのギフト注文もPRしたい」と話した。

 花よし生花店(緑町)も今月、花の使用量の多い法要3件、結婚式3件のキャンセルを受けた。吉田正範代表は「例年3月は年間で最も忙しく、新型コロナによるダメージは大きい」とし、小学校の卒業式や春の彼岸などの需要に期待する。

 「がっくりしているが、どうしようもない」と語るのは市内各地に弁当店を展開する甚べい(山手町)の今田正義代表。2月後半から影響が深刻化。例年、アイスホッケーやバレーボールなど屋内スポーツチームの合宿、企業のイベントに伴う大量注文が10件ほどあるが、今年はキャンセルが相次いでいるという。個人客が多く訪れ、売上をカバーしているが「影響が2、3カ月と長引けば店はどうなるか分からない」と声を落とした。

 カラオケゆめっくす苫小牧店(澄川町)は、政府が換気の悪い密集空間を避けるよう求めていることなどが影響し、客足が前年同期比で5割以上減ったと指摘。歓送迎会シーズンは例年、20件ほど団体の予約を受けるが、今年はすべてキャンセルになったという。

 運営会社の長谷川光城社長は「経営へのダメージはものすごいが、何としても店を続けたい」と強調。「こんな状況下でも足を運んでくれる人たちに感謝して、安心して楽しんでもらうよう清掃を徹底させたい」と力を込めた。

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