記者コラム 寛容さを持つ

記者コラム 寛容さを持つ

 記者が小学生時代を過ごした30年ほど前。まちのすべてが自分の家の庭のように感じていた。

 個人宅のブロック塀の上も道路の延長に過ぎず、塀の上を渡り歩いた。誰かが所有する空き地も格好の遊び場だった。玄関先の犬をなでるため、見知らぬ人の自宅敷地内に無断で立ち入ることもあったように思う。

 今思うと、決して褒められた行動ではない。多くの人に迷惑を掛けていただろう。だが、当時の大人は寛容な目で子どもの遊びを見守ってくれ、行動が行き過ぎたときには遠慮なく叱ってくれた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今月初め、全国の小中学校が一斉に休校した。その後、全国各地で休校中の子どもが散歩などで外に出ると、よく思わない大人が学校などに通報するケースが相次いだという。苫小牧市内でも、同様の動きが見られたと聞いた。

 健康な体をつくるためには、適度な運動が不可欠。文部科学省もホームページで、子どもの健康維持のために屋外で適度な運動をしたり散歩をしたりすることは認めている。子どもが公園で駆け回ったり、町内を散歩することくらいは、寛容な気持ちで見守ってあげたいものだ。(百)

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