道内公示地価 4年連続上昇に 札幌と地方の二極化も 小樽や帯広でアップ

道内公示地価 4年連続上昇に 札幌と地方の二極化も 小樽や帯広でアップ

 国土交通省が18日公表した公示地価(1月1日時点)で、道内の全用途平均価格が1平方メートル当たり6万8100円となり、平均変動率は2・8%と4年連続で上昇した。7年連続で上昇した札幌市と、下落が続く地方との二極化が見られた一方、小樽市や帯広市は住宅地、商業地とも上昇に転じ、北海道不動産鑑定士協会は「札幌市以外の『極』が出始めているのが特徴」と分析している。

 調査の対象区域は道内99市町村の1367地点。

 住宅地の全道平均は2・2%アップの3万7300円で、2年連続で上昇した。札幌市が7・1%アップし7万8800円で7年連続の上昇を見せた。札幌市以外の市の平均は0・2%アップの1万9600円と22年ぶりに上昇。

 人口10万人以上の市の中では、小樽市が0・9%アップの1万6200円で24年ぶりに上昇に転じたほか、帯広市が2・9%アップの2万4700円と3年連続の上昇を見せた。

 町の平均価格は1・4%下がって1万300円で22年連続で下落した。

 商業地の全道平均は4・5%アップの15万4900円となり、5年連続の上昇。札幌市は10・2%上昇の32万1300円で7年連続アップした。札幌市以外の市の平均は1・2%アップの4万4700円となり、28年ぶりに上昇に転じた。

 小樽市が11・2%上昇の8万7600円で4年連続アップ。函館市は1・5%アップの6万9900円で3年連続上昇した。帯広市は0・3%上昇の4万9100円で、28年ぶりにアップ。

 町の平均価格は2・1%ダウンの1万8400円と28年連続の下落だった。

 不動産鑑定士会は、商業地、住宅地いずれも、札幌以外の市の平均変動率が上昇に転じたことについて、札幌市からの人口流出の可能性を指摘した。町の下落は「地価が上がっている後志管内倶知安町もある中での下落なので、衰退は激しい」とした。

 また、今後の推移について、新型コロナウイルスの感染拡大の影響も懸念。「訪日外国人旅行者(インバウンド)の入り込みやホテルの稼働率が減っているので、商業地の価格に影響を及ぼす可能性がある」と推測した。ただ、2018年の胆振東部地震時は、ホテル宿泊料金などが割安となる復興割りの効果で、地価が持ち直した経緯があるため「中長期的に見ていかなければならない」とした。

 住宅地について、「有効求人倍率や、住宅のニーズに注視する必要がある」とし、「新型コロナウイルス拡大の影響が金融に大きく影響を与えるようなことになると、悪影響も大きい」と述べた。

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