国土交通省は18日、2020年1月1日時点の公示地価を発表した。苫小牧市内の平均変動率は住宅地がマイナス1・1%、商業地がマイナス1・2%となった。住宅地は20年連続、商業地は24年連続の下落だが、前年に引き続き下落幅は縮小した。住宅地は東部5地区で上昇するなど、”東高西低”の傾向は色濃くなっている。
1平方メートル当たりの平均価格は、住宅地(調査地点51地点)が前年比100円減の1万5700円、商業地(同17地点)が400円減の2万8400円。
下落率は住宅地が0・5ポイント、商業地が0・2ポイントそれぞれ前年より縮まった。
工業地(13地点)は前年から増減なしの1万円で、平均変動率は0・3%減だった。
住宅地の内訳は、上昇が5地点、横ばいが10地点、下落が36地点。上昇はいずれも東部地区で、上昇率は2・0~4・9%。地価の最高は「柳町4の15」の3万2700円(前年比800円増)で、上昇率は2・5%だった。胆振管内全体でも室蘭市の2地点に次ぐ3位で、前年から順位を一つ上げた。
商業地は横ばいが6地点、下落が11地点で、上昇地点はなかった。最高値はJR苫小牧駅南口に近い「表町5の5」の5万1500円。前年から2000円減少し、下落率は市内最大の3・7%だった。主な下落地点は駅周辺から西部地区にかけて。横ばい地点は東部の鉄北地区が目立った。
苫小牧市内も全国の他都市と同様、少子高齢化に伴う人口減が続いているが、東部地区では大型商業施設や製造業の進出が続いている。市内の不動産鑑定士高橋総生さん(55)は「東部は職住近接で生活利便性も高く、住宅地の需要が高いが、総体的に駅前から西部地区は衰退している」と話している。
苫小牧市を除く東胆振4町は住宅地、商業地がいずれも下落した。平均価格と下落率は次の通り。
▽白老町=住宅地(11地点)5800円、2・6%、商業地(1地点)1万8400円、2・1%▽厚真町=住宅地(6地点)5100円、3・8%、商業地(1地点)1万4400円、4・6%▽安平町=住宅地(7地点)5500円、4・2%、商業地(1地点)1万1300円、5・8%▽むかわ町=住宅地(2地点)1万900円、4・8%、商業地(1地点)1万5500円、6・1%。
公示地価 地価公示法に基づき国土交通省が公表する毎年1月1日時点の土地価格。同省土地鑑定委員会が都市計画区域などから標準地を選び、不動産鑑定士が取引実績などを基に価格を評価する。都道府県が調査する毎年7月1日時点の「基準地価」と合わせて土地取引時の目安となる。道内では99市町を対象に1367地点、うち胆振管内は10市町180地点で調査した。
















