勤医協苫病院初代院長 名誉院長の高畑直司さん 27日で診療を引退

勤医協苫病院初代院長 名誉院長の高畑直司さん 27日で診療を引退
27日を最後に引退する高畑院長

 勤医協苫小牧病院(苫小牧市見山町1)の名誉院長、高畑直司さん(77)が27日を最後に診療現場から引退する。整形外科医として53年、同病院では開院から約40年にわたって地域医療を支えてきた。名誉院長就任後も一線で診療を続けてきたが、「体力の限界」から身を引く決意をしたという。23日に開催予定だった地域住民との「送る夕べ」は新型コロナウイルスに伴う会合自粛のため延期したが、病院の事務局担当者は「後日、交流の機会を設けたい」と話している。

 高畑さんは1943年札幌市生まれ。67年北海道大学医学部を卒業後、68年に道勤医協病院に入った。「手の外科」を得意としつつ、整形外科全般にわたり道内外の医療機関で研さんを積んだ。

 81年4月、勤医協苫小牧病院の開設と同時に初代院長に就任。96年には完全に切断された右下ももの接合手術を成功させるなど、多いときは年間500件強の手術を手掛けた。若いときの無理がたたって50歳で腎臓を患い、透析を受けながらも地域医療に半生をささげた。2003年に名誉院長になった後も診療の現場に立ち続け、ここ数年は体調を見ながら週1回の外来診療を行っていた。

 勤医協苫小牧病院への思い入れは強く、「連日の忙しさが期待の大きさを証明していた。苫小牧の労働者の健康を支えてこられたことを誇りに思う」と振り返り、地域住民に向けて「皆さんが病院を支え、育ててくれた」と感謝の気持ちを述べた。男声合唱やカメラ、習字など趣味も多彩で、「今後は趣味を通じて地域との交流を続けたい」と笑顔を見せた。

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