新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今月4日から一斉閉館していた苫小牧市内の公共施設の一部が23日、再開した。コミュニティーセンターの図書コーナーや屋外スポーツ施設など、利用者間の濃厚接触を避ける運用が可能と判断された施設で再開初日から、待ちわびた市民らでにぎわいを見せた。
のぞみコミュニティセンター(のぞみ町)はこの日、図書コーナーの混雑を見込んで、1人増員の2人体制で再開初日に臨んだ。
午前9時の開館と同時に、地域住民が続々と来館。顔なじみのスタッフに「久しぶりだね。元気だった」と話し掛けたり、図書を返却し「やっと次の本を借りられる」とほっとした表情を浮かべるなど歓声が広がった。
返却された図書はスタッフが1冊ずつ表紙を消毒薬で拭き取った上、棚に返却。感染予防や肌荒れ予防のため薄い手袋を着用して業務に当たった。休館期間中、インターネットで受け付けた図書の貸し出し予約数は約300冊に上り、スタッフは予約者への対応にも追われていた。
1番乗りで同コーナーを訪れた佐藤博明さん(73)=錦西町=は「月1、2回は本を借りていたので、本当に再開が楽しみだった」と笑顔。小説を借りた柏木町の主婦(72)も「やっと少しだけ日常が戻ったよう。ほっとしている」と喜んだ。
市内に計7カ所ある図書コーナーは現在、図書の返却と貸し出しだけの対応。施設内での閲覧は制限しており、机やいすも利用できない。出入り口に消毒薬を設置して入退出時に手指消毒を促したり、小まめな換気を行うなどの感染予防策を徹底させている。
屋外のスポーツ施設は、緑ケ丘公園(清水町)のサッカー場と陸上競技場が再開。指定管理者の緑豊建設は、今月3日、両施設の除雪作業に着手し15日ごろにはオープンできる状態となったが、新型コロナの影響で再開時期がずれ込んでいた。矢野孝一副統括責任者は「予定より少し遅れたものの、無事再開できてよかった。屋外で体を動かし、気分をリフレッシュさせてほしい」と語った。
早速、市内のサッカークラブチーム、FCユーベルがサッカー場で今シーズン初の屋外練習をスタート。小中学生たちが、元気よく声を掛け合いながらミニゲームなどで汗を流した。
同チームの多田蓮斗君(拓勇小3年)は「久しぶりにみんなと練習できて楽しかった」とにっこり。野田篤志監督は「今は練習場所の確保が難しいので、本当に助かる」と話していた。
この日はまちなか交流センター・ココトマ(表町)も再開。24日は中央図書館、サンガーデン、美術博物館、勇武津資料館がオープンする予定だ。



















