新型コロナウイルスの感染拡大を受け、パンを一つ一つ包装して陳列する動きが、苫小牧市内のパン店などで広がっている。飛沫(ひまつ)が直接パンに付着するのを防ぐためで、従業員の作業や包装材の費用は増えるが、感染を心配する来店客からは評価する声も多い。
パン製造販売の三星(同市糸井)は直営店26店のうち苫小牧、登別の16店で、2月23日ごろから個別包装を始めた。出来たてのパンの熱を除いた後に、従業員が一つ一つ袋に入れ、売り場に並べる。従来より人手がかかるため、糸井の本店では事務職員が手伝うこともあるという。
鈴木直道知事の緊急事態宣言(2月28日)の後、一時客足が減少したが、最近になって戻りつつあるという。広報担当者は「今後の状況を注視しながら、当面は包装を続けていく」と説明する。
苫小牧市内を含め道内28店舗を運営するパンと菓子のもりもと(本社千歳市)は、2月26日ごろから店内のトングを撤去し、個別包装のパンを並べている。店頭には、全従業員が毎朝体調をチェックし、店内のアルコール消毒を実施していることを伝えるポスターも掲示した。同社の担当者は「お客さまから『安心して購入できる』と声を聞く。少しでも感染防止につなげたい」と話す。
フジタコーポレーション(苫小牧市若草町)は2月末から、ミスタードーナツ23店で、ショーケースの前を透明のシートで覆うようにした。来店客は一度シートを押し上げ、好きな商品をトングで選ぶ。同社は「期限を決めず、感染防止に努めたい」としている。
















