新型コロナウイルス感染拡大の影響で4日から休館していた苫小牧市美術博物館(末広町)、市立中央図書館(同)、サンガーデン(同)、勇武津資料館(勇払)が24日、再開した。各施設には、20日ぶりに市民の姿が戻った。
美術博物館は同日午前9時半、常設展や企画展の展示を再開。企画展は「大正・昭和の鳥瞰(ちょうかん)図と空から見た昭和30年代の苫小牧」と銘打ち、鳥の目で高い所から見下ろすようにまちを描いた「鳥瞰図」や昭和30~40年代初頭に撮影された航空写真を並べている。2月8日に始まったが、休館に伴い今月4日から中断していた。
この日は、再開を待ちわびた市民らが続々と来館。航空写真の前で思い出話に花を咲かせたり、美しい色彩で描かれた鳥瞰図をじっくり眺めるなどし、穏やかな時間を満喫していた。市民が手掛けた昭和30年代後半の苫小牧駅周辺の街並みを再現したジオラマ模型の展示もスタート。企画展は当初計画通り29日までの予定で、担当学芸員の武田正哉さんは「展示期間はあとわずかとなったが、少しでも多くの人に楽しんでほしい」と語る。
中央図書館は開館時間を午後5時までに短縮した上、本の貸し出しと返却のみでのオープンとなった。1日3回、窓を開放して換気。2階の自習室や1階のおはなしコーナーなど、密閉空間の利用は制限している。
午前9時半に開館すると、カウンター前にはすぐに行列ができた。職員は本を1冊ずつ消毒液で拭き取ったり、紫外線で殺菌する書籍消毒機で除菌作業を進めた。
1歳の息子と6歳の娘を連れて訪れ、絵本を10冊借りた市内の主婦、渡辺歩美さん(34)は「子どもたちは再開を心待ちにしていた」と笑顔。娘の葵(あおい)ちゃん(6)も「新しい本を借りられてよかった」と喜んでいた。
市は、市内52の公共施設を4日に一斉休館。利用者間で濃厚接触する可能性が低い8施設が20~24日に再開しているが、体育館や児童センターなど残る44施設は31日まで休館する。
















