東京五輪延期で苫小牧市民の声 大変な状況「仕方ない」 、選手の心情考えると複雑

東京五輪延期で苫小牧市民の声 大変な状況「仕方ない」 、選手の心情考えると複雑

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、今夏開幕予定だった2020年東京五輪・パラリンピックが1年程度延期されることが決まった。五輪の自国開催を楽しみにしていた苫小牧市民は延期決定を複雑な思いで受け止めている。

 1964年と今年、2度目の東京五輪を楽しみにしていた星川元昭さん(94)=ときわ町=は「選手の体調や世界情勢を思うと延期もやむを得ない。1年は延期した方がいいだろう」と賛同し、会社員の山崎拓磨さん(37)=若草町=も「新型コロナウイルスによる死者が五輪の開催中に出てしまっては大変なので、延期は仕方がない」と、政府の決断に理解を示す。

 ライブハウスで働く河岸優樹さん(41)=啓北町=は「延期に伴う経済的な問題は大きいと思うが、今は選手がベストを尽くせる状態ではない」と前向きに受け止める。五輪代表選手の再選考の有無などは現時点で不透明だが、「新しい選手が出てくるのであれば、そういうところに目を向けるのも面白いのでは」と語る。

 一方、20年にすべての照準を合わせて準備してきた選手や関係者を思いやる声も多い。

 女子軟式野球チームの苫小牧ガイラルディアで主将を務める会社員、宮田樹莉亜(じゅりあ)さん(20)=東開町=は「選手たちも十分な練習ができていないと思うので、延期については理解できる」としながらも、「選手は当初の日程に向けて調整を進めていたはず。やっとチャンスをつかめた人、年齢的に1年後の大会が難しい人にとっては、今回の決断が苦しい選手もいるのでは」と心配する。

 主婦の松井美代子さん(69)=澄川町=は「延期によって、札幌で予定されていたマラソンと競歩はどうなるのかが気になる」と話す。子育て中の森友香さん(35)=緑町=は「延期は仕方がないが、選手をはじめ、準備に携わってきた大勢の人たちのことを思うと気の毒で仕方がない」と、関係者の心情をおもんぱかる。

 東京五輪を楽しみにしてきた子どもたちは、延期の知らせに少し残念そうな様子。今春、北光小を卒業した木村優斗君(12)=北光町=は、陸上競技100メートル走で日本史上初の9秒台を記録した桐生祥秀選手の大ファン。「選手は今夏に向けて練習を頑張ってきたので、延期は悲しい」と語る。市内のサッカーチーム、ASC北海道U12に所属する早坂朋輝君(11)=有珠の沢町=も「テレビでサッカー代表がメダルを取るところを見たかったので、延期になって残念」と顔を曇らせた。

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