新型コロナ道内初確認から2カ月、苫小牧保健所・大原所長に聞く 密集空間は避けて、4月以降も対策継続を

新型コロナ道内初確認から2カ月、苫小牧保健所・大原所長に聞く 密集空間は避けて、4月以降も対策継続を
新型コロナウイルス感染の動向や対応策などを語る大原所長

 新型コロナウイルスの感染者が道内で初めて確認されてから約2カ月がたった。25日現在167人に上り、苫小牧市内では6人を数える。苫小牧保健所の大原宰(つかさ)所長に、管内の現状と注意すべき点などを聞いた。

 ―現状をどう分析しているか。

 感染者数は徐々に落ち着いてきてはいるが、まだ終息に向かって安心できる状況ではない。鈴木直道知事が呼び掛けたように▽換気の悪いところ▽人が密集しているところ▽近距離での会話―を今後も避けてもらう必要がある。

 ―苫小牧保健所への電話相談件数は。

 道内で感染者が増えた2月下旬が最も多く、最近はピーク時の3分の1程度だ。当初は病状に関する内容が多かったが、受診の目安が示され、医療機関の診療対応が進んだことで減少している。最近は企業内で感染した場合の対応などに関する内容が多い。

 ―管内の感染症指定医療機関(指定医療機関)の現状について聞きたい。

 苫小牧市医師会とも連携しながら、一般医療機関からの連絡を受けて、感染の疑いがある患者を指定医療機関につないでいる。当初はインフルエンザの流行期間と重なり、判断の難しさもあったが、臨床現場で医師が感染を強く疑ったケースについて問い合わせをもらいながら対応した。

 指定医療機関では医療従事者が厳しい状況にあるという話は聞いている。当該病院に負担が掛からないよう一般医療機関との連携や役割分担を進めている。今後、感染者が増えた場合も負担が重くならないよう調整する方針だ。

 ―情報発信の在り方をどう考えているか。

 初期段階は情報発信をどこまでにしたらいいかという難しい面があったが、今は関係市町村などと協議して対応している。感染者情報は拡大防止に向けた発信になる一方、患者個人のプライバシーにも関わる。感染した人は悪くないのに、一部で心ない対応もある。道として誹謗(ひぼう)中傷からしっかり(感染した人を)守っていくとともに、必要に応じて精神保健の面からもフォローしている。

 ―今後の見通しは。

 管内の濃厚接触者については継続的に検査や調査を行っている。管内で新たな感染報告はなく、爆発的に増えている状況ではない。地域の医師が感染の疑いのある人を調べ、保健所を通じて指定医療機関で必要な医療を提供する体制ができている。この状況を今後も維持する必要がある。

 ただ、道外や海外では感染者が増えている。4月は学校が始まり、企業の異動などで人の動きが増えるため、人が集まる場所に気を付け、手洗いとうがいの徹底、発熱やせきなどの症状がある場合は外出を控えるなど気を緩めずに対策を講じてほしい。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る