苫小牧市内で今夏の開催を予定していた障害児のアドベンチャースクール「いけまぜ夏フェス」が、来夏に延期されることが決まった。新型コロナウイルス対策のため地元実行委員会のメンバーが集まれず、準備が滞っていることから、主催団体と地元実行委が決断した。主催者側は「いけまぜ」に代わり、まちの在り方を考えるシンポジウムの開催を計画している。
「いけまぜ」は障害児の親などでつくる、札幌市のNPO法人障がい児の積極的な活動を支援する会にわとりクラブ(高橋義男理事長)が主催。障害児やその家族、ボランティア参加者らが集まって交流する1泊2日間のキャンプイベント。1997年に札幌で始まり、千歳市や白老町、厚真町など開催地を変えながら年に1回行ってきた。
苫小牧では昨年11月、市社会福祉協議会の渡辺敏明会長を委員長とする実行委員会が発足。「いけまぜ」はイベント当日だけでなく準備期間も通じて、誰もが生きやすい社会の在り方を考えることが目的で、地元の住民や団体、行政などでつくる実行委が中心となって実施日や会場、企画を検討してきた。しかし今年1月下旬以降、長期間にわたって会合が開けず、同法人や実行委は準備が間に合わないと判断した。
渡辺実行委員長は「残念だが、延期したことで準備時間が増えたと考え、より良いものにしていきたい」と話す。同法人は来夏までの間に、共生社会実現への機運を高めるため、シンポジウムの開催を構想。高橋理事長は「関わった人たちが、自分が住む地域を考えるきっかけになれば―という思いでいけまぜを開催してきた。シンポジウムでより多くの市民に取り組みを知ってもらい、来年につなげたい」と述べた。
















