市内最古の老人クラブ「本町楽老会」 66年の活動に幕 会員減少で継続困難

市内最古の老人クラブ「本町楽老会」 66年の活動に幕 会員減少で継続困難
老人クラブの活動を振り返る能登会長

 苫小牧市内で最も古い老人クラブ本町楽老会が、今月いっぱいで幕を閉じる。会員の高齢化や後継者がいないことなどが理由で、66年間続けてきた活動に終止符を打つ。能登智江子会長(83)は「体力的に継続が難しく、会員からの反対意見はなかった。地域の活動が薄れるのは時代の流れなのかもしれないが、非常に残念」と寂しがる。

 本町楽老会は、市老人クラブ連合会が1963年に発足する前の54年に設立された。少人数でも助け合いながら活動を続け、例会では和気あいあいと会話を楽しんでいた。市老連が主催する毎年秋の老人演芸大会、文化公園での清掃奉仕などの事業にも積極的に参加した。

 しかし、高齢化で施設への入所や、息子や娘夫婦と同居するため市外へ転居する会員が増加し、2007年に52人だった会員が翌年は29人と大幅に減少。その後も徐々に減り続け、近年では男性会員が皆無となり、地域の花壇整備といった力仕事も困難になった。

 現在の会員は女性17人で、80代が中心。独居老人の見守りや高齢者の居場所づくりを目的に、カラオケや手芸サークル、市内での食事会、日帰り旅行などを継続してきたが、役員の不足や体調面を考慮し、昨年11月の例会で活動を終えることを全会一致で決めた。今後は、本町町内会に老人部を設けてもらい、高齢者の見守りを実施していく考え。

 市老連への登録クラブ数は、2002年度に62クラブとピークを迎えたが、「役員の成り手がいない」「会員数の減少で維持が困難」などの理由から徐々に減少し、現在は57クラブ。高齢に伴う体調不良や、施設入所による退会に加え、現役で仕事をする年齢層が上がったことで60代~70代前半の新たな入会者が少なく、各クラブとも会員数の減少に頭を抱えている。

 本町楽老会は30日、長年活動を続けてきた本町総合福祉会館で「お別れ会」を開く。能登会長は「最後の活動を会員みんなで分かち合いたい」と話している。

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