苫小牧市内の小中学校や幼稚園では春休みに突入し、新型コロナウイルス感染防止策の臨時休校・休園と合わせると休みが1カ月以上に及ぶ異例の事態となっている。この間、子どもとひとときも離れる時間がなく、心が休まらない生活を送っている母親も少なくない。母親が抱える育児ストレスを少しでも軽減しようと、子育て支援の取り組みも生まれている。
小中学校の臨時休校から約1カ月たった26日。市内音羽町の公園に、未就学児や小学校低学年の児童など約20人の子どもが集まった。
「鬼ごっこしよう!」
大学生ボランティアが呼び掛けると、公園のそこかしこで遊んでいた子どもたちが歓声を上げ、一斉に集結。わが子が自分のそばを離れて子ども同士で遊び始めると、母親たちはほっとした表情を浮かべ、遊びを見守りながら世間話に花を咲かせた。
休校・休園が始まった2月下旬から新学期が始まる4月上旬までの間、休みなく子育てしている母親に少しでも息抜きの時間を提供しようと、同町で子ども食堂を運営するNPO法人木と風の香りが市内の親子に公園遊びを提案。同法人のボランティアスタッフの見守りの下で子どもを遊ばせながら、母親同士でおしゃべりを楽しんでもらおうという試みだ。
屋外遊びの際、いつもは子どもに付きっ切りという母親も、この日は少し離れることができて気分転換が図れた様子。ほかの母親が自分の子どもと一緒に1歳の次女を見ていてくれたため、3歳と5歳の2人の子どもと遊びながら母親同士のおしゃべりの輪の中に入ることができたという母親(41)=末広町=は「3人の子どもから離れられない毎日に、さすがに疲れがたまっていた。きょうは久しぶりに大人と話せて、とてもすっきりしました」とほほ笑んだ。
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別の子育てグループでも、育児に奮闘する母親を支援する動きが生まれている。苫小牧西こども劇場では今月23日以降、表町の事務所で会員が気分転換を兼ねて近況を語り合える場を数回、設けてきた。
25日も未就学児の母親など4人が事務所を訪れた。2歳と4歳の2人を育てる母親(33)=青雲町=は「家の中でのいたずらが増え、子どもを叱る頻度が増えている」と困り顔。2歳と11歳の子どもの母親(41)=王子町=も「休校が始まった当初は『子どもを守らなきゃ』と使命感に燃えていたが、今は育児疲れの方が大きい」と明かした。
同劇場では会員からの提案で、みんなで誘い合わせて公園などで屋外遊びを構想中だ。戸村綾子事務局長は「学校や公共施設がすべて閉鎖するという非常事態は、この先も起こる可能性がある」と指摘。「このような状況だからこそ、同じ地域で育児する母親同士の助け合いが重要なのでは」と力を込めた。
(報道部・姉歯百合子)
















