宮沢賢治研究の第一人者で詩人の故斉藤征義さんの蔵書などを集めた「斉藤征義の宮沢賢治と詩の世界館」が1日、苫小牧市王子町1にオープンした。開館記念セレモニーに約40人が集まり、36人が同日設立した後援組織「レラ・パルの会」の会員になった。斉藤さんの妻で名誉館長の啓子さん(77)があいさつし、「多くの人の役に立つ館であってほしい」と願いを込めた。
同館は、旧穂別町(現むかわ町)出身で昨年1月に亡くなった斉藤さんの宮沢賢治に関する蔵書、斉藤さんの詩集や生原稿、ラジオに出演した際の音声データなど約6000点を収蔵している。
宮沢賢治学会の事務局があるイーハトーブセンター(岩手県花巻市)の学芸員は「1600点もの賢治関連資料を集めた私設文庫は、道内でも最大規模だと思う」と話す。
館内には、函館市在住の木版画家、佐藤国男さん(68)による「銀河鉄道の夜」などの版画作品が並ぶカフェスペースも併設。斉藤さんの古くからの友人で元映像作家の丸山伸也館長(67)=白老町在住=は「朗読イベントや映画上映会などの月1回ペースの開催を目指し、地域や賢治ファンに知られる施設にしていきたい」と意気込んでいる。
5月のイベントは、賢治が苫小牧を訪れた際の足跡をたどる「賢治ウオーク」や詩の朗読などを行う「宮沢賢治の集い」を17日に、銀河鉄道の夜をイメージしたブレンドコーヒーを提供する「銀鉄コーヒータイム」を24日に開催する予定だ。
入館料は1日間有効で300円、高校生以下は無料。後援組織の年会費は3000円。午前10時~午後5時。月曜、火曜は休み。問い合わせは同館事務局 携帯電話080(8746)6558(開館中のみ対応)。
















