苫小牧市は今年度、国民健康保険加入者に対する無料健診の対象年齢を5歳引き下げ、30歳以上から実施している。疾病の早期発見とともに、糖尿病や高血圧症など生活習慣病の発症や重症化予防などを進めるのが目的。市は「5月以降に対象者へ案内文書を送付する。自身の健康管理のためにもぜひ活用してほしい」と話している。
市が行っているのは、2008年度にスタートした「タダとく健診」(対象年齢40~74歳)と、18年度から実施している「プレ特定健診」(同35~39歳)。生活習慣病のリスクが高まっていないかどうかを調べる特定健診と、がん検診(胃・肺・大腸)がセットで、20年度からはプレ特健診の対象年齢を30歳以上に拡大する。これによりプレ特健診の対象人数は1000人増の2300人となる。国の交付金を活用し、20年度予算ベースで総額426万円の財源を確保している。
市によると、タダとく健診の受診率は18年度34・9%で、19年度もほぼ同水準の見込み。一方で、プレ特定健診は18年度13・7%。今回の対象年齢引き下げについて市は「自営業など国保加入者の中には多忙で受診しにくい現状がある。受診対象を広げ、生活習慣病リスクの早期発見と若年時から受診を習慣化するきっかけをつくり、健康への意識付けを進めたい」(保険年金課)としている。
東胆振4町を見ると、白老町と安平町は20~39歳までの基本健診を導入済み。厚真町は35~39歳までの国保加入者に対し、特定健診と同等の基本健康診査を実施している。むかわ町は「若年層に対する健診の必要性は感じており、今後検討を進める必要がある」と導入に前向きだ。このうち白老町によると、基本健診の受診率は18年度4・9%と低く、受診者の75%はリピーター。町は受診率アップに向けて広報紙などを通じたアピールを検討している。
苫小牧市の担当者も「30歳以上の国保加入者にも積極的な受診を呼び掛け、疾病の重症化予防につなげたい」などとしている。
















