サケ稚魚すくすく元気に育つ 間もなく放流へ 錦多峰さけ・ますふ化場

生育順調なサケの稚魚

 苫小牧市錦岡の苫小牧漁業協同組合の錦多峰さけ・ますふ化場で、サケの稚魚が順調に育っている。大きな稚魚だと体長5センチ、体重1・5グラムを超え、「食欲も旺盛」(担当者)。例年通り4月下旬にも、錦多峰川で放流を始める予定だ。

 苫小牧沿岸の漁業で、サケはホッキやスケトウダラと並ぶ主力魚種。苫小牧漁協による「育てる漁業」で、胆振管内さけ・ます増殖事業協会(白老町竹浦)からふ化事業を受託している。錦多峰川で「うらい」と呼ばれる仕掛けで親魚を捕り、同ふ化場で人工授精している。

 昨年8月以降に捕獲した1万8000匹を超える親魚から9月27日~11月21日、5回に分けて採卵し、人工授精。受精卵約480万粒を確保した。同年12月から今年1月にかけてふ化し、2月12日からふ化場の屋外にある飼育用の池に稚魚を移し、成長を促してきた。

 池は約100平方メートルの広さが六つ。稚魚を採卵時期や成長度合いに応じ、「前期群」「後期群」などと分けて入れている。漁協は「個体のサイズに差が出ないよう、飼育密度に気を配っている」と説明。餌は100キロを1日4回に分けて与えている。

 稚魚は当初、餌やりしても反応が乏しかったが、最近は水面から飛び跳ねるほど元気。餌をまくたびにピチピチと音を立てて集まり、せがむように口をパクパクと開ける。担当者は「かわいいですね」と笑顔。稚魚は6日時点の測定で最大5・62センチ、体重1・6グラムと「生育は順調そのもの」と言う。

 放流時期は、錦多峰川河口の水温が常時5度を超える頃で、例年は4月下旬から5月中旬にかけて。現在は4度前後で推移しており、「稚魚の生育状況などを見極め、ゴールデンウイーク前にも放流を始められれば」と話している。

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