新型コロナ感染者急増 警戒強める 外出自粛要請には慎重姿勢 鈴木知事会見

新型コロナ感染者急増 警戒強める 外出自粛要請には慎重姿勢 鈴木知事会見
千歳のグループホームで発生したクラスターの状況を説明する鈴木知事=9日午後8時10分ごろ、道庁

 道内での新型コロナウイルスの新たな感染者が、1日当たり最多の18人が確認された9日、鈴木直道知事は臨時の記者会見を開き、「現時点で全道一律の外出自粛や学校休校などの措置を講じる必要はないと考えている」と述べた。ただ、道都・札幌で感染者が増加基調にあることを踏まえ、「あす(10日)の札幌の感染者の状況を、十分注視していかなければならない」との姿勢を示した。

 知事は7日の記者会見で、道独自に出した法的根拠のない「緊急事態宣言」(2月28~3月19日)に続いて全道一律に外出自粛要請する場合の基準として、(1)新規感染者が連続して2桁の日が発生(2)直近1週間とその1週間前のデータ(新規感染者、経路不明の感染者数)を比較し、増加基調を確認(3)新規感染者の多数が経路不明―の3点を条件に挙げていた。

 感染者数が落ち着きつつあった道内だが8日に10人、9日に18人と連続して2桁台の感染が発生。外出自粛要請条件の一つに合致しているものの、知事は「2日間の累計28人のうち、リンク(感染経路)不明は13人で、残りの15人は感染源が明らか」と説明し、現時点では外出自粛要請の考えはないことを強調した。

 ただ、札幌市で8日に4人、9日には8人と感染者が倍増していることも強調。「今後さらに拡大した場合は、秋元克広市長とも話し、一定の措置を講ずる必要性が出てくる」と警戒感を示した。

 東京で感染して来道した事例が8日に2人、9日にも1人確認されたことにも触れ、法に基づく緊急事態宣言の対象地域(7都府県)から帰省などで道内を訪れる人たちには「不要不急の外出を2週間控えてほしいとお願いしているが、残念な状況」と指摘。新千歳空港で注意喚起しても「羽田空港で止めてもらえなければ、機能しない。入り口と出口の両方で対応しなければ実効性がある取り組みにならない」と述べた。

 このため、知事は9日に国に対して緊急要請を実施。▽政府広報のテレビCMなどで緊急事態宣言の対象地域から他地域への移動の自粛について注意喚起を徹底する▽対象地域の空港や駅で他地域の移動自粛、健康管理の徹底を注意喚起する▽熱やせきがある人の公共交通機関の利用を控えるよう注意喚起を徹底する―の3点を、赤羽一嘉国土交通相らに求めたことを明らかにした。

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