植苗病院 片岡昌哉理事長に聞く  規則正しい生活と会話 「自粛疲れ」防ぐには

植苗病院 片岡昌哉理事長に聞く  規則正しい生活と会話 「自粛疲れ」防ぐには
「規則正しい生活を心掛けて」と話す片岡理事長

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言で、東京、大阪など7都府県で外出自粛が求められている。道と札幌市は第2波とみられる感染拡大に危機感を強め、「緊急共同宣言」を出して札幌市内の小中高校を再び臨時休校とすることを決めた。東胆振は、全般的な自粛の対象地域ではないものの接客を伴う飲食店への外出自粛や、札幌市との不要不急の往来を控えるよう求められており、「自粛疲れ」の声も聞かれる。苫小牧市の植苗病院理事長で精神科医の片岡昌哉氏に、外出自粛でストレスをためない方法や日頃の心掛けを聞いた。

 片岡理事長が呼び掛けているのは、(1)自分の健康管理と規則正しい生活(2)情報収集の仕方(3)「3密」を避けた適度な運動(4)近しい人との会話―の4点だ。自粛が長期化するとストレスが高まり、生活リズムが崩れやすい環境にあるとして「1日3度の食事や就寝・起床時間をきちんと決め、大人と子どもが同じように生活すること」と強調する。

 情報収集については、テレビやインターネットなどさまざまな媒体に情報があふれているが、「見過ぎるのは良くない」と指摘。「情報入手先を信頼できるテレビニュースや新聞だけにするなど必要最小限にとどめてほしい」と説明する。

 また、外出を控える中でも近しい人との交流機会は持つよう推奨する。「友人や親戚と電話で近況を話すなど、リアルタイムでやりとりするのがいい」とアドバイス。気分転換に家族など少人数の外出機会をつくることも必要とし、「子どもとの散歩や人の少ない公園で遊ぶなど、体を動かして気晴らしすることも心掛けて」と話す。

 一方、子どもがいる女性の負荷が増していることも心配する。「家庭の中では母親の負担が大きく、息抜きはとても大事。家族といえども同じ人とずっといるのはストレスになる。一人になれる時間や夫婦で出掛けたりするなどの工夫を」と語る。また、家庭内で不安やイライラから言葉が荒くなることもあるとし、「強い言葉で言うと聞いた相手は気持ちを抑え込んだりする。お互い理解し合う会話を心掛けて」と呼び掛ける。

 子どものストレスにはどう対応したらいいのだろうか。片岡理事長は「わがままは不安の裏返し。年齢に応じた言葉で大人から現状の説明を」と話す。ポイントはデータに基づく事実。感染者の内訳や重症化する人もいることを伝え、大人たちがそれを乗り越えるために協力していること、さらに外出自粛が社会に役に立っていることを理解しやすく伝える大切さも挙げた。

 「皆さんに理解してほしいのは、家にいることが必ず人の役に立っているということ。今の取り組みが医療の崩壊も防いでいる」とし、5月連休明けを目標に、外出を控えたり、「3密」を避けて体を動かしたりするなど、この1カ月を乗り切ることを考えてほしいと呼び掛けている。

外出自粛に伴うストレスの予防法

(1)決まった時間の食事や就寝・起床など規則正しい生活

(2)情報収集は信頼できる情報元を限定し、最小限に

(3)自宅での適度な運動。外出する場合は人混みを避ける

(4)家族や知人など近しい人との交流(電話による会話など)

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