重いランドセル体への負担は 小さな背中にずっしり3キロ おめでとう新1年生 

重いランドセル体への負担は 小さな背中にずっしり3キロ
おめでとう新1年生 
ランドセルに教科書を詰めて体重計に乗る塁君

 新1年生が小学校生活をスタートさせた。ピカピカのランドセルを背負う表情はうれしそうに見えるが、骨格や筋力が未成熟なだけに、これに学習用具を入れた登下校に無理がある子はいないだろうか。また、クラスメートと一緒に学力を伸ばしていくために必要な学習習慣は、どうすれば身に付いていくのだろう。今どきのランドセル事情と、家庭でできる学習習慣の身に付けさせ方を紹介する。

 「小学生が背負うランドセルが重い」と耳にした。実際はどれほどの重さで、1年生などはどう感じ、対策は取られているのか。苫小牧市内の状況を調べてみた。

ランドセルの重さ
 
 ランドセルの重さ調べには、この3月まで錦岡小学校の1年生で今は2年生の大森塁君(7)=市内宮前町が協力してくれた。
 ランドセル自体の重さは約1キロ。1年生の時に教科書を多く使った日の学習用具をそろえてもらうと、国語、算数、道徳などの教科書5冊のほかにノートや筆記用具が加わった。全てランドセルに入れ、背負って体重計に乗ってもらうと36・6キロ。塁君の体重33・3キロを差し引くと3・3キロになり、自身の約1割に当たる重さの荷を背負っていたことが分かった。
 入学当初は授業数が少なく学習用具も多くなかったが、その後徐々に増えた。ほかに図工や音楽の教材があると大荷物になり、水泳教室に通って体づくりをしている塁君でも「重い日があります」と話す。母親の亮子さん(42)は「肩への負担が心配」と案じる。

苫小牧市内の学校では 

 市内の全小中学校では2018年12月以降、「家庭学習で使わない資料集や辞典は教室に置いて帰ってもよい」「学期末には荷物が多くならないよう、数日前から道具を分けて持ち帰らせるようにする」などの手だてを講じている。
 ランドセルが重過ぎるという保護者の声は以前から全国的にあり、文部科学省は同年9月、各都道府県教委に「小中学生の荷物を軽くする工夫をするように」と伝達した。市内の取り組みはこの流れを受けたものだ。

もっと軽くするために 

 1年生は骨格や背筋が十分成熟していず、背負い方によっては姿勢や体の成長に影響しかねない。体格が小さかったり30分以上歩いて通学したりする子もいることを思えば負担は少ない方がよい。
 近年は軽い紙を使った教科書や資料集が登場しており、苫小牧市教育委員会では重さも判断材料の一つにして教科書を採択している。ただ、市教委の担当者は「重要なのは内容。重さはあくまで参考です」と話す。
 市内の小学校は、一部の学校を除いてランドセルを使わなくてもいいことにしている。それでもランドセル派が目立つのは、祖父母が孫の入学を祝ってランドセルを買い、思いに応えようと1年生の時は背負って登校するためのよう。
 塁君は2年生から、ランドセルではなくリュックサックを使い始め、「軽い」と喜んでいる。亮子さんは「重さや機能性、今後の成長のことを考えました」と話している。
 文科省では、教科書の一部を電子タブレットにすることを進めており、市内の小学校にも導入されれば、ランドセルはぐっと軽くなるかもしれない。

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