苫小牧市がまとめた2019年の市内漁業速報によると、魚介類の水揚げは前年比11.5%増の6020トンとなったが、金額は6.8%減の17億3058万円にとどまった。水揚げ量は2年ぶりに増えたが、金額は2年連続の減少。主力の一つである秋サケの不漁が響いた。
苫小牧漁業協同組合の漁獲実績に基づき、市がデータを集計した。
サケは、水揚げが前年比1・1%減の615トン、金額は13・2%減の3億7975万円。全道的な不漁傾向の中、9月の出足は好調だったが、最盛期の10、11両月、不漁に陥った。
水産関係機関が資源の回復を予測していただけに、水揚げが好調だった漁期前半は市場価格が抑えられ、漁も先細りと合わせたダブルパンチとなった。
漁獲量日本一を誇るホッキは、水揚げが3・1%増の842トン、金額は4・2%減の3億7703万円。徹底した資源管理で水揚げを確保した一方、16年度から漁場の改善のために続けている老齢貝の間引きなどが影響した。
スケトウダラは、水揚げが32%増の2629トン、金額が4%増の2億5873万円。記録的な不漁に見舞われたが10月から12月までは好漁で、統計ではこの3カ月間の数字のみが反映された。
1キロ当たりの単価が前年と比べて上昇したのはマス、ホッケ、イカ、毛ガニ、エビ、ツブの6種類にとどまった。
苫小牧漁業協同組合は「家庭などで魚離れも進み、漁業者にとっては厳しい。販路拡大に力を入れるなど、水産資源の安定供給につなげたい」としている。
漁獲割合(19年の金額ベース)を見ると、秋サケ、ホッキが20%強、スケトウダラが15%、カレイが12%を占めている。他にもニシンやシシャモ、ヒラメなど豊富な魚種の水揚げがある。
















