新型コロナウイルスの感染拡大で政府が発令していた緊急事態宣言が16日夕、すべての都道府県に拡大した。さらなる外出自粛や学校の休校措置、休業要請など新たな影響が避けられない事態に苫小牧市民の受け止めは複雑だ。
会社員の三木絵美さん(35)=拓勇西町=は「ここ数日は道内の感染者が増え、必要性を感じていた」と言う。これまでも自粛は進めており「今後も発信情報を基に対応していく」と気を引き締めた。
小学6年生の娘を持つ阿部幸枝さん(43)=日吉町=は新たな休校措置の動きに「集団感染のリスクがなくなることは安心できるけど、学校を楽しんでいた子どもの気持ちを思うと複雑」と明かす。休校の長期化で学習遅れや行事の中止も懸念され「早期の終息を願うしかない」と話す。
無職の高橋正晴さん(75)=末広町=は今回の対応を「遅いくらい」と指摘する。公共施設が再休館となれば「家で過ごすしかない。感染しないよう散歩以外の外出は控える」と述べた。
会社員の柳町英寿さん(37)=見山町=も「感染者数が増える前に発令すべきだった」と対応の遅さを指摘する。テレワークなどで出勤が制限された場合、「今のプロジェクトが進められなくなるかも」と気をもむ。
苫小牧工業高等専門学校専攻科2年の三上隼人さん(21)は、大型連休前の判断に「国民が危機感を持ち、外出の抑止になる」と評価する。学校は現在休校中で、進学に向けた英語能力試験などもすべて中止。目指している大学院の入試動向は不透明で「気掛かり」と不安な思いを語る。
苫小牧のサッカークラブチーム「ASC北海道」に所属する開成中3年の相木大知さん(14)=春日町=は「練習が再開したばかりなので残念。中学校最後の思い出がつくれないかもしれない」。活動が休止した場合は「自宅でトレーニングを重ね、いつ再開してもいいように準備したい」と述べた。
飲食店や小売りなどの自営業者はすでに自粛の影響が深刻な状況だ。さらなる長期化も懸念される中、婦人服店3店を営む「ながやま」=表町=の長山愛一郎代表(54)は「やむを得ない」と冷静に受け止める。ただ、景気の冷え込みで服飾需要は急減状態。消費税増税の影響も挙げて「さらに悪くなりそう」と語った。
日本料理店よど川=同=の店主、藤田恵二さん(64)も売り上げが落ち込む中で「今は非常事態」といい、すでに営業時間を短縮。「みんなで頑張るしかない」と前向きに話している。
















