新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象区域が全国に拡大されたのを受け、苫小牧市内の娯楽施設にも休業の動きが広がっている。道はまだ休業要請を検討中だが、感染拡大防止へ独自の判断や業界団体の要請を踏まえ、すでに臨時休業した施設もある。
シネマトーラス(本町)は、20日から5月6日まで自主的な臨時休館を決めた。休館は1998年3月の開館以来、初めてという。
堀岡勇代表(67)は「休業要請は出ていないが、映画館は3密(密閉・密集・密接)空間に当たる」と指摘。2月末以降、シニア層を中心に常連客が減り、売り上げは前年同期に比べ7割ほど落ち込んでいるが「休館は感染拡大防止のためにはやむ得ない。早く見に来る人が安心できるようになってほしい」と願った。
苫小牧中央ボウル(同町)は、安倍晋三首相が16日に緊急事態宣言の対象区域を拡大したことを受けた北海道ボウリング場協会(札幌市)の要請に沿って、18日から5月6日まで休業。新型コロナの影響で2月以降、赤字の状態といい、中村裕信社長(58)は「3密を避けられるスポーツだけに常連客から残念がる声も聞こえるが、一日も早い事態収束のために政府の要請に協力することは大切」と語った。
ディノス苫小牧(柳町)も緊急事態宣言を受け、ボウリングと映画、ゲームセンターを18日から5月6日まで臨時休業としている。
東京都などが休業要請の対象としているカラオケ店も打撃を受けている。カラオケ喫茶ゼロ(しらかば町)を経営する本杉功さん(74)は「2月末から来店者が減り、週末は日曜日に多少入る程度。要請があれば休業も考えるが、家賃の支払いがある」と頭を抱える。
市民からも、さまざまな声が上がっている。若草町のファイナンシャルプランナー福田正さん(71)は「行政が休業を要請しても実施を自主的な判断に委ねては、整合性が取れないのでは」と懸念。ウトナイ北の会社員福島有華さん(21)は「外出自粛や休業の要請は仕方がない。今は、感染予防へ外出は仕事と買い物の時ぐらいに絞っている」と理解を示した。
















