製造業も在宅勤務導入 生産態勢維持し3密回避に工夫

製造業も在宅勤務導入 生産態勢維持し3密回避に工夫

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、苫小牧市内の製造業も在宅、時差勤務の導入に乗り出した。本来、こうした対策がなじみにくい業種だが、国が緊急事態宣言を全国に拡大したことを受け、事務、管理部門などで取り入れる動きが加速。各企業は従来の生産態勢を維持しつつ「密閉、密集、密接の『3密』を避けるできる限りの対応をしたい」と口をそろえる。

 約3400人の従業員を抱える自動車部品メーカー、トヨタ自動車北海道(勇払)は事務部門など約300人が勤務する本館などを対象に、16日から在宅勤務を導入。インターネット上でシステムを構築するテレワークではないが、パソコンを自宅に持ち帰って管理業務などに当たる。生産に携わる3000人規模の昼夜2交代の勤務態勢に変更はないが、「時差出勤」ならぬ「時差休憩」を取り入れ、食堂の3密を避けるなど工夫もしている。

 王子製紙苫小牧工場(王子町)は21日から、事務部などデスクワーク中心の一部部署で勤務時間を午前と午後に分け、従業員の「3密」を避けている。午前6時~正午、午後1時~同7時の各1日6時間勤務で、担当者は「勤務時間は短くなるが、工夫しながら対応している」と強調。生産態勢は維持し、「生活必需品である紙製品を造り続ける」と力を込めた。

 出光興産北海道製油所(真砂町)も20日から、事務職の一部で在宅勤務を試行。トヨタ北海道と同様、ネットシステムは構築していないが、オフィスの3密を避けるため、管理部門の在宅勤務を推奨している。

 この他、物流業界でもナラサキスタックス(元中野町)が20日、本社人事総務部の約20人が勤務時間を午前、午後に分ける取り組みを始めた。午前出社の従業員が午後は自宅で仕事をするなど、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を意識した職場環境を実現させた。現場作業者約60人の態勢は従来通りという。

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