苫小牧市内の文化団体でつくる市文化団体協議会(文団協・小林洋一会長)は25日、創立50周年を迎えた。半世紀にわたって市民の文化芸術活動の中心的な役割を担い、文化団体の連携と親睦に取り組んできた。年内には記念式典や講演会を予定しており、小林会長は「節目を機に活動のさらなる発展につなげたい」と話す。
苫小牧の文化活動の充実と伸展のため、文化団体の連絡機関が必要―という機運の高まりを受け、1970(昭和45)年2月、設立準備委員会が発足。同委員会での検討を経て同年4月25日、文団協の前身である市文化振興連絡協議会を設立した。当時の会員数は18団体、約1500人で、設立準備の中心的役割を担った故・矢嶋潔氏が初代会長に就任した。
同年7月には機関紙「文振連だより」(現・はばたき)を創刊。73年には演劇や古典、音楽、文学などさまざまなジャンルのステージ発表や講演会などを行う、主催事業の「文振連まつり」もスタートさせた。市や道などが主催する文化関係の催しにも協力してきた。
また、文化活動をめぐる諸課題の改善を市に求めたり、市文化振興条例について市の担当者らと協議したりと、文化・芸術活動の観点から市民が心豊かに暮らせるまちづくりにも注力。2002年4月には会の名称を現行の市文化団体協議会に変更した。
所属団体はピーク時の1995年ごろには約200あり、会員も9000人を超えたが、その後、会員の高齢化を背景に徐々に減少。現在は160団体、約4200人が所属している。
文団協では今年度、創立50周年を記念したさまざまな取り組みを計画している。8月と11月には苫小牧に縁の深い小説家や写真家を講師に招いた講演会を予定。記念誌や苫小牧文学史も製作する。一方、25日に予定していた記念式典・祝賀会は新型コロナウイルスの感染予防のため延期となった。
さらに、今回の節目を機に文団協のロゴマークも初めて制作。ロゴマークのデザインは昨年中に市民から公募で集め、応募作品39点の中から山手町の佐々木歩さんの作品を採用した。ロゴマークは周年記念事業だけでなく、文団協の事業の中で活用し続ける考えだ。
小林会長は「文化活動に携わる市民の高齢化が進行している一方、詩吟や民謡、日本舞踊などに熱心に取り組む若い人も現れている」と話す。「50周年という節目を機に、より多くの若い世代に文化活動に関心を持ってもらえるような働き掛けをしていきたい」と意気込む。



















