「今は会うのを我慢」 オンライン帰省が人気に

「今は会うのを我慢」 オンライン帰省が人気に
長男と一緒に札幌の両親とのテレビ電話を楽しむ村田さん(左)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で大型連休中の外出自粛が求められている中、テレビ電話で実家の家族らと会話を楽しむ「オンライン帰省」が人気を集めている。苫小牧市沼ノ端中央の主婦村田なちこさん(40)宅では2日に1度、子どもと一緒に画面を介して札幌市内の実家に住む両親と笑顔で近況を報告しているという。村田さんは「直接会えないのは寂しいけど、高齢の親をウイルス感染から守るためにも今は我慢したい」と語った。

 村田さんの両親は60代後半。家族で過ごす時間を大切にしたいという思いから、月に1度のペースで実家を訪れていたが、新型コロナウイルスの感染者が急増した2月以降、実家訪問を自粛。4月下旬になっても終息の見通しが全く立たず、感染リスクが増していることから毎年恒例だった連休の帰省も取りやめた。

 村田さんはその理由について、行政からの呼び掛けだけではなく「父は呼吸器に障害を伴う難病があり、新型コロナウイルスに感染することは死に直結する」と厳しい現状を訴える。

 その代替手段としてテレビ電話を採用。2日に1度の頻度でお互いに顔を見ながら会話をするようになったという。話題は家族や日ごろの食事、天気など何気ない日常生活に関する内容が多いが、村田さんは「画面越しでも顔を見ながら話すことで寂しい気持ちが薄らぐ」と話す。

 長男の慧人ちゃん(4)もテレビ電話で見る祖父母の姿に笑顔で話し掛けているといい、連休中は覚えたてのひらがなを懸命に読んで成長ぶりを報告。画面の向こう側ではすくすくと育つ孫の様子に喜ぶ姿もあったという。

 ほんの一瞬だけ親の顔を見に行くことも考えたという村田さん。「万が一のことを考えて思いとどまった」といい、「離れて過ごしていても心がつながり合えるよう、これからもテレビ電話で連絡を取り合いたい」と語った。

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