苫小牧市は2024年度技能功労者表彰の受賞者6人を発表した。建築塗装や電気工事など各分野で技能を生かし活躍するとともに若手の育成にも努め、業界発展に力を尽くした。功績をたたえる表彰式は20日、市内表町のグランドホテルニュー王子で行われる。
フミオ建装工業の建築塗装工、伊藤正人さん(60)=日吉町=は、1981年から塗装工として働き、1級建築塗装技能士など多くの資格を取得。建築塗装や吹き付け工事の仕上がり、経年劣化の少なさで高い評価を受ける。小学校や公園の塗装といった社会貢献に加え、インターンシップでアドバイザーを務めるなど若手の発掘、技術継承にも力を注いでいる。
KAZU電工の電気工事士、大森一夫さん(59)=ときわ町=は、83年から電気工事の設計・工事・管理と一連の業務に携わり、中でも作業工程管理の効率化を図る配線工事法の確立など第一人者として高く評価されている。苫小牧電気工事業協同組合安全協議会会長兼技術・事業委員会委員長を務めるなど、業界の中心的な役割を担う。
タダノテクノ東日本苫小牧工場の自動車整備工、奥井克征さん(54)=ウトナイ北=は、89年から自動車整備業務に就き、自動車構造・機能に関する幅広い知識と整備技術を習得。特に大型特殊自動車の分野に強く、データを基に診断する能力や故障整備に卓越した技能を発揮する。若手整備士の技術指導、整備不良車による交通事故防止といった社会貢献にも取り組む。
松本鐵工所苫小牧事業所の金属工作機械工、佐藤文雄さん(60)=安平町=は83年の入社以来、各種産業機械の精密加工部品の製造に携わり、生産性や品質の向上、設備機械の安定的な稼働に大きく貢献してきた。国内では希少な大型旋盤を用いる鉄道・蒸気機関車(SL)の車輪加工における責任者も務め、全国からの信頼も厚い。
協栄ルーフ工業の板金工、藤田秀幸さん(59)=樽前=は、86年から板金工として建築板金業務に従事し、屋根ふきの技能は業界でも高い評価を受ける。施工方法や治具の考案など作業の工夫改善により、工期短縮、品質向上を実現させた実績も大きい。苫地区板金技能士会の副会長に就き、ものづくりマイスターの資格を活用して子どもたちに銅板工作も教えている。
日栄工業の配管工、三浦裕さん(56)=音羽町=は、87年から給排水設備工事に携わり、業界の第一人者として活躍。作業効率を高める最新技術も導入し、現場状況に応じた手作業と併用して品質維持、効率的な作業を実現する。後進の指導では実践的技能だけでなく応用力や問題解決力にも視点を置いた育成に努め、業界発展に寄与している。

















