新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が長期化し、人との触れ合いが少なくなる中、苫小牧の拓勇東町内会がはがきで住民同士の交流を深める活動を始めた。地域の子どもたちを中心に1枚ずつ手書きし、75歳以上の高齢者世帯に郵送でメッセージを届ける取り組み。受け取った人からも喜ばれており、心の支え合いが町内に広がっている。
国内では現在、ウイルスの感染拡大を防ぐため学校の一斉休校や外出自粛、店舗の休業要請など人の動きが制限されている。同町内会も定期総会の開催を取りやめ、今年度の事業計画を書面で議決する予定。一部事業も見送るなど影響を受けているが、停滞する地域活動を間接的に活性化しようと「ちいきイキイキ交流事業」を企画した。
この事業には、役員の呼び掛けを通じて3歳から60代の約10人が参加。「元気メール」と題した手書きメッセージ入りのはがきを220枚作成し、昨年開かれた「長寿を祝う会」の招待者名簿を活用して75歳以上の世帯に送付した。郵送する際は個人情報の取り扱いにも配慮し、作業者を一部に限定したという。
はがきの内容はさまざまで、自宅で飼っている猫の話題やお菓子作りなど、ほのぼのとした女子高生のメッセージをはじめ、小学生がイラストを添えて「みんなでのりきろう コロナ!」と応援文を書いたものなど心温まるものばかり。それぞれメッセージを書いた人の名前が記され、受け取った人との交流を目指したという。
ボランティアに参加した櫻庭恵美子さん(36)は「小学6年の娘も『(地域の見守り活動などで)いつもお世話になっている人たちが喜んでくれたらうれしい』と頑張って書いていた」と述べ、「大変な状況だけど、こうした地域の交流活動を大切にしたい」と思いを語る。
同町内会の佐藤一美総務部長は「受け取った人から『何回も眺めています』とお礼の言葉を頂いた。今だからこそ町内会にできることを考え、地域活動に励みたい」と話している。
















