アイスホッケーアジアリーグの王子イーグルスは13日、FW小原大輔(38)の退団を発表した。リーグ通算でマークしたアシスト331、ポイント548はそれぞれ歴代1位。さまざまな大勝負をくぐり抜けてチームを去るベテランは「伝統ある王子イーグルスで6シーズンプレーすることができ自分の中でとてもいい経験になった」とコメントを出した。今後の進路については未定という。
釧路市出身の小原は、駒大苫小牧高―早稲田大から2004年に当時のコクドに入団。西武プリンスラビッツにも所属し、09年に日本製紙クレインズに移籍して11~12シーズンは主将を務めた。今世紀の日本代表としても勇名を馳せ、8度にわたって世界選手権に出場し、韓国・平昌五輪予選(16年、札幌)などのメンバーともなっていた。
ホッケーセンスの高さとフィジカルの強さを兼備し、王子には14年に移籍した。16年の全日本選手権決勝では栃木日光アイスバックスと対戦。3―2の勝利で全得点に絡む活躍を見せ、大会最優秀選手に輝いた。アジアリーグの19~20シーズンにはレギュラーリーグ全36試合に出場し、9ゴール16アシスト25ポイントをマーク。チームをけん引しながら攻撃の中核として記録を積み重ねた。
今年2月に韓国安養で行われたアニャンハルラとのプレーオフセミファイナルでは、チーム最年長選手として奮闘した。戦前の練習の合間、王子の菅原宣宏監督は「ハンドリングやシュートの精度などすべてにおいて技術が高いし、けがにも強い」と信頼感を語っていた。
所属した各チームでリーグや全日本選手権の「優勝請負人」として存在感を示した小原。王子イーグルスの一員になって過ごした苫小牧での日々を振り返り、「関わってくださった方々、ファンの皆さまありがとうございました」と感謝を述べた。
















