記者コラム 苫小牧の宝

記者コラム 苫小牧の宝

 新型コロナウイルスが拡大する前の音楽ライブ映像や写真を見ると、人の密集に驚くことがある。これまで当たり前にあった姿を日常の光景として捉えられなくなってしまったことが悲しい。

 ライブの公演中止・延期も全国で相次いでいる。苫小牧市王子町のライブハウス「エルキューブ」の杉村原生店長も「5月のイベントは白紙」と言い、頭を悩ませる。

 苫小牧のロックバンド「インビジブル」の中原渉太さんは、ライブをやり、たくさんの人が喜んでくれることは「バンドマンにとっての喜び」と話す。だが、ミュージシャンが活躍できる場所はどこも経営困難な状況にあり、閉店する店舗も出てきている。杉村さんも「雇用を切ることはしたくない」と唇をかむ。

 ロックバンド「怒髪天」を以前、取材した際に千歳出身の清水泰次さんが「苫小牧にはライブハウスがあるが、千歳にはない。千歳にもあれば、もっと頻繁に帰って来られるのに」と言っていたことを思い出す。

 当たり前にあると思っている物も、それがない地域の人にとっては、とてもうらやましく感じる。苫小牧の文化という財産を守れるよう、行政にはしっかりとした支援体制を期待したい。(高)

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