来月1日からレジ袋有料化 市内小売店 先行した動き マイバッグ持参呼び掛け強化

張り紙でレジ袋の削減に協力を求める小売店

 政府がプラスチックごみの削減を目指し、買い物客に配るレジ袋の有料化を義務付ける7月を前に、苫小牧市内の店舗では、先行した取り組みが広がっている。一方で、市の統計上、市内でのレジ袋の辞退率は伸び悩んでおり、市は独自キャンペーン「053(ゼロごみ)大作戦」などを通じ、市民の意識高揚を促す。

 市は2008年5月に苫小牧消費者協会、市内のスーパーとレジ袋削減に関する道内初の協定を締結。「ノーレジ袋・マイバッグ持参運動」を推進しており、「エコストア」に認定されたマックスバリュやフードD、ビッグハウス、コープさっぽろなど主要スーパーの利用者の間では、すでに有料化が定着している。

 フジタコーポレーション(若草町)は、ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」23店でのレジ袋の無料配布を3月末で終了した。必要な客には1枚3円で販売している。プラスチックストローの提供も中止し、紙製ストローを用意する。

 ドーナツやパイをテークアウトで複数購入する客には、紙製の箱に詰めて対応。同社は「今のところ目立ったトラブルはなく、経費削減にもつながっている」と話す。

 酒店のアルス美原店(美原町)は、レジ横にレジ袋削減への協力を呼び掛ける張り紙をしている。レジ袋有料化までは基本的に無料配布するが、大量に必要な場合は数量に応じて1枚5~10円で販売する旨を伝えている。

 平田幸彦代表は「最近はマイバッグ持参者が増えた。レジ袋の配布は少ない」と言う。

 道の駅ウトナイ湖(植苗)は、7月から売店で無料配布していたレジ袋を1枚3~5円で販売。今年に入り、野菜などを購入に訪れる常連客に口頭でマイバッグ持参を呼び掛けているが、西村宏基駅長は「まだレジ袋を求める人が多い」と指摘。「ぎりぎりになってマイバッグを使う人が増えるのではないか」とみている。

 このほか、有料化がそぐわない―と無料配布を続けていた大手コンビニ各社も7月1日からレジ袋を1枚3~5円で有料化。市内の店舗も看板やポスターなどでマイバッグの利用を促している。

 市独自のノーレジ袋・マイバッグ持参運動の成果もあってか09年度以降、市内ではレジ袋の辞退率が85%を超える年が続き、市民にマイバッグを使用する意識が浸透してきたが、18年度のレジ袋辞退率は前年度比4・2ポイント減の81・1%。19年度も集計中だが、85%を下回る見通しだ。

 市は今年度、5回目となるゼロごみ大作戦を展開中。ゼロごみ推進課の担当者は「レジ袋削減は、SGDs(持続可能な開発目標)達成にもつながる。国や企業、市内の動きをみながら、取り組みを推進したい」としている。

  レジ袋の有料化

 世界で海洋プラスチックごみ問題が深刻化する中、国は昨年12月、容器包装リサイクル法の関係省令を改正。7月1日から持ち手の付いた一部のプラスチック製買い物袋が有料となる。小売業者が対象で、大量に使用する事業者には排出抑制について国に報告する仕組みも整備。事業者の取り組みが不十分な場合、罰則を科せられることもある。

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