JR北海道は8日、2019年度の線区別の収支状況を発表した。全23線区で赤字を計上し、営業損失は551億8300万円。6年連続の赤字で、赤字幅は前年度から2億1200万円拡大し、過去最大となった。昨年4~12月の営業収益は胆振東部地震からの回復や、新千歳空港のアクセス増、運賃改定により前年度を上回って推移したものの、今年1月以降に新型コロナウイルスの影響を受け、年度全体で落ち込んだ。
綿貫泰之常務らが札幌市内の本社ビルで開いた定例記者会見で説明した。
全線区の営業収益は774億3000万円で、前年度比8億5100万円減。営業費用は雪が少なかったことによる除雪の減少などにより6億3900万円減の1326億1300万円となった。
線区別の営業損失は札沼線(桑園―医療大)、函館線(札幌―岩見沢)、千歳・室蘭線(白石―苫小牧)、函館線(小樽―札幌)の札幌圏4線区の合計が22億6000万円。胆振東部地震からの回復や運賃改定の影響を受け、赤字は前年度比4億9500万円圧縮した。
北海道新幹線(新青森―新函館北斗)の営業損失は車両の減価償却費などで前年度から2億2700万円減り、93億4700万円だった。
日高線(鵡川―様似)は6億3300万円の赤字となったが、修繕費減で1億600万円圧縮した。
綿貫常務は「除雪費用が少なく、第3四半期までは線区別収支も順調。赤字も順調に改善していた」としつつ、今後は「都市間の利用減、地方都市の人口減の中で鉄道利用者をどう増やしていくかが大きな課題。そういったことを踏まえて利用促進に取り組む」と述べた。
















