苫小牧市真砂町の出光興産北海道製油所(澤正彦所長)は15日から、4年に1度の大規模な定期補修工事、シャットダウンメンテナンス(SDM)を実施する。道内外から集まる作業員は原則、宿泊場所内で食事を取るなど新型コロナウイルスの感染拡大防止策を徹底し、規模の縮小や期間の延期・延長で臨む異例のSDM。12日までに約1000人が苫小牧入りし、構内の装置を順次停止しながら備えている。
SDMは国が法律で定めている保安検査。同製油所は道内、東北、北陸に石油製品を供給するため、普段は24時間体制で連続運転しているが、4年に1度プラントを止めて検査を行っている。合わせて劣化した部品の取り替え、連続運転で低下した装置の回復工事、性能強化などを大展開。言わば「設備の人間ドック」で、事故の未然防止に努めている。
今年は新型コロナ対策として規模の縮小、期間の延期・延長、作業員数の削減などを実施。工事は約25%分を縮小し、法定検査などに限定。開始日も2週間遅れ、1カ月間延長の6月中旬~9月中旬とし、作業を平準化させて作業員数をカットした。作業員は当初予定の1万人を5700人に。このうち道外作業員も同9000人を4700人に削減。ピーク時の1日当たり作業員も、同5000人を3500人に減らした。
コロナ対策で、作業員は苫小牧入りの2週間前から体調管理し、健康状態に問題がないことを確認する。12日現在、作業員約1000人が苫小牧入りし、市内のホテルや旅館などに宿泊。食事は原則宿泊場所内で取るなど、市民との接触を避けるよう気を配る。
同製油所には自家用車などで通勤し、正門と通用門に設置されたサーモカメラで、体温を1人ずつ計測してから入場。体温が37・5度以上の場合は入場を禁止する。
SDM本番に向けて製油所の装置を順次止めており、15日から予定通り作業を開始。17日の安全大会に合わせ、報道公開を計画している。
装置の停止中も石油製品は貯蔵タンクの在庫、他製油所からの製品輸送で安定に供給。SDM期間中は、市街地からも見えるガスを燃焼させるフレアスタックの炎が大きくなる時もあるという。
同製油所はSDM期間中、電話で市民の質問に答える「お問い合わせセンター」を開設する。午前8時~午後8時に受け付ける。フリーダイヤル(0120)622625。
















